ホラーがに苦手なあなたへ！スティーブン・キングの不思議系感動小説

1996年に発表されたファンタジー小説で、1932年の大恐慌時代の死刑囚を収監している刑務所を舞台に、看守ポールと強盗殺人罪で死刑が確定している黒人男性のジョン・コーフィとの不思議な触れ合いを描いた感動作です。コーフィがもつある不思議な能力が、周りの人々の人生を変えていく様子がファンタジックに描かれています。

1982年に発表された「恐怖の四季」の春夏2編が収録された中編集で、「刑務所のリタ・ヘイワース」が春、「ゴールデンボーイ」が夏の物語になります。「刑務所の～」は『ショーシャンクの空に』として映画化もされた1編ですが、殺人罪でショーシャンク刑務所に収監されたレッドと冤罪で投獄されたアンディとの友情を描いた感動の物語です。

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『指輪物語』に触発されたキングがライフワークにしていたダーク・ファンタジーの長編で、2004年に完結しました。第1巻では最後のガンスリンガーである主人公のローランドが、西部劇を彷彿とさせる荒廃した「中間世界」に現れ、世界の秩序を司る「暗黒の塔」を探す旅に出ます。壮大な物語のすべてがここから始まります。

1993年に発表された小説で、1995年には『黙秘』というタイトルで映画化もされたミステリーです。30年前の夫殺しを噂される老女ドロレスの謎の人生を描いています。再び殺人容疑がかかるドロレスの淡々とした独白が印象的で、「女」や「母」という存在を深く描いてきたキングによる渾身の「母」へ捧げる物語です。

1999年に発表された小説で、キング自身もその世代に該当する「ベビー・ブーマー世代」のアメリカ人について、そして、ベトナム戦争について書かれた小説です。5つの中短編がからみ合いながら進行して、1960年から1999年までの年月が主人公ボビーの人生を通して描かれます。すべての伏線が収束するラストには、感動を禁じえません。