新たな魅力を再発見！本で旅する昔懐かしいレトロな東京

レトロなたたずまいの老舗喫茶店から、昔ながらの喫茶店のイメージを感じさせながらも比較的新しいお店まで、東京の77軒の喫茶店を豊富な写真と文章で紹介した本です。古本屋街の喫茶店、ジャズ喫茶や名曲喫茶など、日本ならではの喫茶店文化の魅力が伝わってきます。本書をポケットに入れて、喫茶店めぐりをしたくなるような一冊です。

建築史家の倉田俊介と文筆家の甲斐みのりが東京の建築について、エリア別にわけて自由に語っています。対談形式なので読みやすく、またカラー写真も豊富で、こんなところにこんな建物があったのかと驚きの連続です。戦前の貴重な近代建築をはじめ、戦後建築の名作も多数紹介されています。

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片岡義男は昭和の香りがするエッセイを数多く書いていますが、コーヒーや食べ物をテーマにした本書もその一つです。昔のままの姿で今も営業している懐かしい喫茶店に入ると店主から30年前の忘れものを渡される、というエピソードを描いた1編「残暑好日、喫茶店のはしご」など、郷愁を誘う文章が心に響きます。

東京を語らせたら当代随一の評論家・川本三郎が、永井荷風、江戸川乱歩などの名作小説や、昭和の映画の記憶が残る懐かしい東京を描いたエッセイです。あなたが普段何気なく通リ過ぎていた場所も、古きよき時代の面影を残しているかもしれません。読後、東京の街を見る視点が確実に変わるであろう一冊です。

御茶ノ水界隈を描いた映画が、数多く存在していることはあまり知られていません。著者は主に日本映画の黄金時代と呼ばれる1950年代の映画を中心にとりあげ、御茶ノ水の風景の変遷をたどります。詳細な地図も掲載されているので、本書を持って御茶ノ水を訪れ、レトロな散歩をしてみてはいかがでしょう。