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あのドラマの脚本も!映像と文学をつなぐ早世の天才・野沢尚の小説
44歳という若さでこの世を去った野沢尚は、TVドラマ『眠れる森』『結婚前夜』などの脚本家として高い評価を得ながら、小説家としても江戸川乱歩賞などを受賞。両ジャンルでさらなる活躍が期待されていました。複雑なプロットを使いこなす緻密なシナリオを得意としていた彼は、小説での情景描写も鮮やか。そんな小説家・野沢尚の代表作を紹介します。
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マリリンに逢いたい
野沢 尚(作) , 関屋 敏隆(絵)
同タイトルの映画の原作と脚本を担当し、それを児童向けにノベライズ化した一冊です。一目惚れした恋人に会うために海を泳いで渡る一途な犬を主人公にした、純粋なラブストーリーが涙を誘います。野沢尚の主要作品群とは趣が違っていて、彼の意外な一面が見ることができます。
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眠れる森
野沢 尚(著)
1998年に放送されていた当時は、犯人捜しが社会現象にまでなったTVドラマ『眠れる森』。本書は小説ではないのですが、野沢尚の脚本が収録されています。大勢の登場人物が複雑な思いを抱えながら交錯しあう悲劇であり、報われない恋の物語でもあります。伏線を回収する手腕などは見事と言うほかなく、読み物としても十分に楽しめます。
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深紅
野沢 尚(著)
一家惨殺事件でひとり生き残った少女が、やがて加害者に同い年の娘がいることを知って近づいていき・・・。前半のスピード感のある展開に対して、心理描写に重点が置かれた後半はゆっくりと話が進みます。犯罪被害者の遺族の心境をえぐり出す、上質の心理サスペンス。吉川英治文学新人賞を受賞した衝撃の物語です。
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魔笛
野沢 尚(著)
新興宗教が関係する無差別爆弾テロが起こり、その犯人の手記という形で物語が進みます。公安と警察、教団の様子が詳細に描き出され、特に爆弾処理のシーンは手に汗握る緊張感がみなぎります。張りめぐらされた伏線をすべて回収されてエンディングを迎え、野沢尚ならではの筆力を味わえる一冊になっています。
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烈火の月
野沢 尚(著)
北野武監督による映画『その男、凶暴につき』のために用意した原作を、本書では内容にも手を入れて小説として生まれ変わらせています。アウトローな刑事の相棒は麻薬捜査官が配置され、2人で麻薬組織に立ち向かいます。「生きろ!」という強いメッセージが、暴力的な主人公を通して読者に伝わってくる傑作です。
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