ブックキュレーターhonto編集員
危険だけど人生を変える出会いもある!旅の気分が味わえる小説
「ロードムービー」とは旅の途中で起こるできごとを中心に描いた映画のジャンルのことですが、本でも「ロード小説」と呼びたくなるような旅そのものを描いた小説が存在しています。そして旅とは、楽しいことだけではなく、危険もあれば人生を変えるような出会いもあります。旅人を描いた小説を読んで、そんな旅の気分を存分に堪能してください。
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空色ヒッチハイカー
橋本 紡(著)
いなくなった兄の車に乗って旅に出た高校生の彰二。免許はもってない上に、道連れは謎の美女。しかも、次々とヒッチハイカーたちを乗せていき・・・とかなり無茶な旅をしていくのですが、18歳の夏は一度きりで『あてのない旅にでるのは若者の特権』なのです。59年製のキャデラックをお供に、爽やかな青春旅を描いた小説です。
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砂漠の悪魔
近藤 史恵(著)
小さな悪意から友達を失った大学生の広太は、それをネタにやくざに脅され、「バイト」として冬に極寒の北京へ行くことに。重い雰囲気で始まるこの小説は、北京から中国西部へと舞台が変わっていきます。中国の列車の劣悪さや現地の食べ物のおいしさなど、旅の空気を感じながらもどんどん重くなる展開で、読者に世界のある真実を教えてくれます。
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ティモレオン センチメンタル・ジャーニー
ダン・ローズ(著) , 金原 瑞人(訳) , 石田 文子(訳)
舞台となるのはイタリア。雑種犬のティモレオンは、親愛なる主人にローマの街角に捨てられてしまいます。飼い主のもとへ戻ろうとする犬が出会うのは、残酷で美しい人間たちの物語。読んでいると、ローマの石畳を歩きながら、さまざまな人間ドラマを覗き見しているような気持ちになれる小説です。
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17歳の高校生・和也は、小さな見栄を張ったことにより1人で東京からヒッチハイクで熊本の家に帰ることになります。出会う人々が彼に生きる上での助言をいくつもくれるのですが、『他人が幸せだと決めたものを追い求めるな、自分自身のメガネをかけろ』と言ったのはトラック運転手のおじさん。旅での一期一会に感謝したくなるような小説です。
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