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あなたは何世代に共感する?時代別に読み比べる若者小説
新人類、バブル世代、ゆとり世代など、若者を形容する言葉や、彼・彼女たち自体の特徴は時代によって変わってきました。こうした若者の変遷は、小説にも大きく影響しています。そこで若者を描いた小説を発表された時期によって、世代別にわけて検証してみました。あなたはどの時代の若者に、最も共感できるでしょうか。
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5年務めた会社を辞めて、実家で資格取得の勉強をしながらバイト生活を送っている健斗。忙しい母の代わりに家にいる間は祖父の面倒を見ることになるのですが、『早う死にたか』が口癖のかまってちゃんな祖父に四苦八苦。95年以降に生まれた「さとり世代」の若者が描かれた、ちょっぴり毒っ気のある介護小説です。
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「バブル世代の10年後のリアル」と評された本書は、34歳フリーターの「私」の物語。失業中の同棲相手との生活は困窮、仕事も散文書きばかりでちっとも前に進めないという鬱屈した日々を、細部まであぶり出した小説。10年経っても中身はハタチの頃と変われない・・・、そんな怖さに気づかされるのもこの小説の魅力です。
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コインロッカー・ベイビーズ 新装版
村上 龍(著)
1960年前後に生まれた「新人類」と呼ばれる世代が成人した頃に発表された本書は、当時多発して社会問題にまでなった「コインロッカーへの新生児遺棄」をもとにして描かれた小説です。ロッカーで発見されたキクとハシは、大人になり「母親」と「記憶の中の音」を探しに東京へ。それぞれに訪れるラストに、誰もが心を揺さぶられるでしょう。
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