育児書に載ってないリアルな事情がわかる！女性作家が出産・育児を描いた小説

著者のよしもとばななは一児の母です。本書の主人公は結婚も出産もする予定はなかったのに、あるとき妊娠していることが発覚します。女として、生物として、そして母親としての女性のあり方が描かれていて、出産を経験したことがない人でも、母親になることの素晴らしさについて知ることができるでしょう。

漫画家・瀧波ユカリによる初のエッセイ集です。自分の子どもが乳児から幼児になるまでの過程が詳しく描かれていて、実際に子育てをした人ならではの視点が魅力的な一冊です。自ら歌ったり踊ったりして乳児を寝かしつけたり、乳児に淡々と論説したり、新米父母の姿がおもしろおかしく綴られています。

漫画家・東村アキコの出世作ともいえる、子育てを描いたコミックエッセイです。子どもがいない人でも読めば爆笑必至で、魅力はなんといっても作者の息子の「ごっちゃん」。生まれたときから小学校に上がる前までの姿が、全4巻にまとめられています。卒乳や子どものいたずらに関する悩みが赤裸々に描かれていて、子育ての参考にもなるでしょう。

著者の金原ひとみは二児の母です。『マザーズ』はそのセンセーショナルな内容から、子をもつ女性の間で大きな話題になりました。物語は、作家・モデル・専業主婦の3視点から描かれていて、女性はたとえ子どもを産んだとしてもひとりの「女性」であることには変わらない、ということを強く意識させられます。

著者の川上未映子は一児の子をもつ母で、本書はWEB連載時から多くの読者に注目されていたエッセイです。妊娠してからの身体の変化や無痛分娩について、子どもを産むということについて、著者は独特な視点で深く考察しています。単純に読み物としても魅力的ですが、出産を控えている人にはとても参考になる一冊です。