ブックキュレーター宮川千明
オトナ顔負け。子供が活躍する本
頭が良くて大人を黙らせるようなことをズバっと言っちゃうような子ども、そんな素敵な子供たちが出てくる物語が、子供のころから大好きでした。ちょっと生意気でませた、いわゆる「こまっしゃくれた」子供たちが活躍する本をご紹介します。大人が読んでも、きっと考えさせられるはず。
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4歳でヘミングウェイを読んでしまったという天才マチルダ。大人たちには扱いづらいと邪魔者扱いされながらも不正をして金を稼ぐ父親や横暴な校長先生を、その優れた頭脳と真っ直ぐな気持ちで立ち向かいます!子供向けの小説ですが、マチルダが大人に打ち勝つ姿は痛快そのもの!
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ほしいものはなんですか?
益田 ミリ(著)
小学生のリナちゃんが、母親や叔母と会話しながら素朴な疑問をぶつけたり、自分なりに考えてみたり……大人の悩みも、一度子供の視点を通してみると、これまで思いもしなかった考え方が見つかったりします。悩み相談の相手に子供を選ぶのも、アリかもしれないですね。
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小説家のお父さんと、小学生の娘・知世ちゃんが織りなす日常を描いたコミック。独特の哲学的な考え方がちりばめられ、窮屈な世の中や、孤独と折り合いをつけて生きていくヒントが見つかります。人とは少し違う家庭環境の中で賢く生きる知世ちゃんは、私の憧れです。
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木のぼり男爵 我々の祖先
イタロ・カルヴィーノ(著) , 米川良夫(訳)
姉の作ったゲテモノ料理を食べるのが嫌で木の上に逃げてから、死ぬまでずっと樹上で暮らし続けた男・コジモの物語。「人として正しくふるまう」のなら、木の上だろうが地上だろうが関係ないということを、コジモがその子供らしい「強情さ」をもって、60年近くかけて教えてくれます。
ブックキュレーター
宮川千明大手電子書籍取次会社にて、出版社向けの営業を3年間担当。中学生のころ読んだヘッセの『車輪の下』をきっかっけに読書が習慣になる、さらに、高校生になりフランスの現代小説の独特の世界にはまり、大学ではフランス文学を専攻。現在はフランス文学に限らず広く読み漁るが、コレだ!と思える作品に出会うと、その著者の作品を全点制覇したくなるタイプ。自分の本棚は小説・エッセイが大半を占め、数少ないビジネス書は入門編ばかり。笑いつでも、どこでもという感覚で電子書籍を好んで読むようになってから、読む量・スピードが格段に上がった経験を持つ。王道の紙の読書に加え、「忙しい貴方に電子書籍を!!」というリーディングスタイルも啓蒙していきたい・・・と秘めながら想う。
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