オトナだって楽しめる子どもの本

見開きごとに学校を舞台にしたおばけやしきの絵がかかれているのですが、階段、下駄箱、トイレなどすべてが超細かい（大人の目にはつらいほどの）迷路になっている本。この絵はどこ？出てこない絵はどれ？クイズもあり、発見心、達成心が刺激されます。仕事に煮詰まったときに見るだけで、新しい企画がひらめきそうです。

大人気の「なぜ？どうして？」シリーズ。いわゆる道徳の本なのですが、「おこりっぽい人と、そうでない人がいるのはどうして？」「じゆうっていったい・・・」「どうしたらせかいはへいわになるの？」のような大人だって知りたいテーマが入っていて、読むうちに頭の中の余計な枠がとれて、シンプルな考えにしてくれる本です。

「あっちゃん　あがつく　アイスクリーム」から始まって50音順に食べ物の名前が並んでいる絵本。食材が手をつないで踊っていたりと、とにかく眺めるだけで楽しいのです。職場で苦手な人の名前を探して「あの人は、さんどいっち」とか「まかろにぐらたん、なのね」と思うだけでなぜか自然と笑顔になれたりします。

二頭身でちょびひげ、とぼけた風貌のそらいろ男爵。砲弾が底をつき、代わりに分厚い本を敵に落としたことから戦況が変化してきます。本や文字、言葉こそが人々の心を動かす、ということを、じんわり、きれいな絵とともに教えてくれる絵本。きな臭いこんな時代だからこそ、大人も読んで平和の原点に思いをはせたい。

例えば「おなかはどうしてグーとなる？」「かみなりが落ちる仕組みは？」と聞かれて、正確に答えられますか？理科も科学も苦手だった私は当然NO。そんな大人の文系脳にも、やさしくやわらかく、からだ、どうぶつ、しょくぶつ、恐竜、宇宙のことなどを教えてくれる本。もう一度勉強したい気持ちがムクムクわいてきますよ。