ブックキュレーターhonto編集員
夜中に見ちゃダメ!読めば絶対お腹が空いてくるグルメな小説
文字だけなのになぜかおいしそう・・・手間ひまかけた料理が質感たっぷりの描写が登場する作品を集めました。おいしいものを食べれば誰しも自然と頬がゆるむもの。最高の食事を通して人生が変わったり、疲れた心や体が癒される。そんな「読んでおいしい」小説たち。心に元気がないときに読めば、きっと栄養を補給できますよ。
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チーズと塩と豆と
角田 光代(著) , 井上 荒野(著) , 森 絵都(著) , 江國 香織(著)
4人の直木賞作家たちが実際にその国へ行き、取材した情報をもとに書いた短篇集です。登山隊のために作った羊肉のコロッケ、植物状態の夫に捧げるミネストローネ、実家に伝わるしょっぱいガレット、旅先で出された素材そのものの味がする黄色い菓子。「物を食べて命にする」そんな当たり前のことを思い出させてくれる一冊です。
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彼女のこんだて帖
角田 光代(著)
恋愛小説の名手・角田光代の短篇集です。「手料理」をテーマに綴られる失恋、問題、苦難に立ち向かう人間の姿は、時に心に刺さり、時に心を温めてくれます。落ち込んだら食べるべきである、肉汁たっぷりのラムステーキ。お母さんの作ってくれた、かぼちゃの宝蒸し。レシピつきなので、実際に作って食べて楽しむこともできます。
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ショコラティエの勲章
上田 早夕里(著)
あかりが勤める老舗和菓子店、福桜堂。その2軒隣りにあるのが、ショコラ・ド・ルイという人気ショコラトリー。あかりは不思議な万引き事件をきっかけにルイのシェフ・長峰和輝と親しくなり、ショコラの世界の扉を開けます。やっぱり甘いものは別腹!魅惑のスイーツとともにミステリーを楽しめる、おいしい小説です。
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至福の味
ミュリエル・バルベリ(著) , 高橋 利絵子(訳)
鋭敏な舌を持ち、美食を味わいつくした老年の料理評論家が、人生の最期に最高の味を思い出そうと記憶をたどります。贅を尽くした料理描写が心地よい作品です。美食の合間に挟まるのは、気分屋だったり意固地だったりという、著者の飾らない人間の姿。美食を楽しみつつ、「人生と食事」について考えてみるのもよいかもしれません。
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