ブックキュレーターhonto編集員
兵庫と大阪の県境!人情あふれる「尼崎」に足を運びたくなる物語
兵庫県の東端に位置する街、尼崎。昭和の香りが未だに強く漂っていて、商店街を闊歩するおじさんたちは生粋の人情派。オシャレなイメージの強い神戸などとは、正反対の情緒があります。しかしなんだかニクめない、強烈な個性と奇抜な風土がどこか懐かしい、そんな尼崎らしい物語を集めました。
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東京から漂流してきた女、背中には極楽鳥の刺青。オンボロのアパートでモツを串刺しにすることを生業とする、そんな生活を描いた小説です。尼崎の空気感が濃厚に描かれ、前面に押し出されるどん底感。異物と汚物が交じり合うなかで、泥をすするような風味が魅力的すぎる小説です。
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ロクさんの事件簿 元気まち商店街
橋本 敏信(著)
尼崎の商店街に店を構える著者が、尼崎の商店街を舞台に小説を書いたらこうなりました、という痛快な一冊。物語ではペットショップの主が殺人事件に翻弄されます。商店街を再興させようと奮闘する一方で、散りばめられた商店街に対する野次、罵詈雑言が、あまりにも愉快すぎる物語です。
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在日魂
金村 義明(著)
プロ野球選手であった金村義明の自伝的小説です。「在日」であることを受け入れ尼崎に生きる主人公。かといって民族差別の話が中心ではなく、ホルモンを買いに走る母、遊郭に通う中学生、ごろつきのような周辺人物。そして、それに付随する破天荒な尼崎の日常が描かれた、悪辣な笑いが味わえます。
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中島らものたまらん人々
中島 らも(著)
中島らもが尼崎で出会った、見かけた人々の巻き起こす珍奇なエピソードは、まさに抱腹絶倒の妙味があります。こんなろくでなしが自分の周囲にいればきっと困る、しかし、離れて観察するには痛快すぎる。社会の規範より下町の風情が最優先、そんな町で本当にあったら「たまらない」話が収録されています。
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