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現代に生きる山伏。「修験道」を学び行者への道をたどる本
これまでの人生をリセットさせ、新たな一歩を踏み出したいとき、人はしばしば「行者」となります。山にこもって断食や修行を行う姿は、山伏そのもの。人生を見つめ直すだけでなく、ゆるんだ心身を鍛え直すのにも非常に有意義な修験道。人生の切り札として、行者のいろはを学ぶんでおくことも、存外に有用かもしれません。
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体を使って心をおさめる修験道入門
田中 利典(著)
吉野・金峯山寺の宗務総長が、修験道の歴史や役割、山岳修行のいろはを説明した本。時代とともに移り変わる修験道の、現代的な意味についても追及しています。苦悩から解放される意味での修験道の心得は、すぐに行者にならなくとも、人生を見つめ直すための素晴らしい材料となってくれるでしょう。
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図説地図とあらすじでわかる!山の神々と修験道
鎌田 東二(監修)
山を崇めること。行者にとっては当たり前の考え方ですが、本書ではその源流を改めて模索しています。宗教が複合的に入り乱れる日本において成立する修験道の世界観、それに携わる山の役割。修験道への理解を深くすることはもちろん、山の神々に対する緻密な解釈は、それだけで学術としての妙味があります。
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山伏入門 人はなぜ修験に向かうのか?
宮城 泰年(監修)
日本人は、なぜ山にこもるのか。古代より紡がれてきた山岳修行の歴史を解説した本書。山岳修行の心得が解かれていて、修験道の根源的な考え方をうかがうことができます。写真入りで修験の山々、装束などが説明されているため、本格的に修験道に歩み出す前の準備段階にも、読んでおくべき一冊です。
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山伏と僕
坂本 大三郎(文・絵)
山伏の手で直接に書き下ろされた珍しい本です。30歳にして山伏の道に入り、山で、滝で、荘厳な自然と正面から向き合ってきた著者。修行の体験記ゆえに、修行を疑似体験できるような味わいがあり、その過程で導かれた山伏としての物事のとらえ方は、現代社会に生きる人に新たな視点をもたらしてくれるかもしれません。
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役行者霊蹟札所巡礼 修験の聖地
役行者霊蹟札所会(編)
修験道の開祖・役行者が1300年前にたどった軌跡を記した本です。近畿圏の36寺が結ぶ巡拝霊場。地図や道順まで説明があるため、同じように歩いてみることができます。いきなり本格的な行者にならずとも、本書を片手に修験道の道程をたどってみて、試験的に体験してみるのも一つの選択です。
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