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資本主義はもう限界?過去から経済成長の打開策を探る本
リーマンショック以降、世界経済は低成長と停滞にあえいでいます。資本主義はもう限界なのでは?という提言も見受けられます。では、打開策はあるのでしょうか?歴史を振り返れば、今のような資本主義経済が行われた期間は短く、地域も限定的です。それ以外の多様性に満ちた経済の歴史に打開策のヒントを探す、そんな本を選びました。
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利子率=利潤率0が続く現状は資本主義の終焉を示している、という論旨。資本主義の継続にはフロンティアの開拓が必要ですが、地理的にも、電子空間でも、もはやフロンティアがない。経済成長という幻想から脱却し、定常社会を目指すべきというのが本書の結論です。経済学より歴史学からの引用が多く、説得力のある一冊です。
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第二次世界大戦後からリーマンショックまでの世界経済史を概観するのに最適な一冊です。先進国だけではなく、社会主義国家、発展途上国の経済についても網羅的に示されています。特定の見解に肩入れせず、フラットな立場で記述されているところもオススメするポイントです。
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文化人類学の視点から、「未開社会」の「経済」を研究する経済人類学。本書はその入門に最適です。資本主義から切り離されたところで、人はどのような「経済活動」を行ってきたのかについての研究が、これからの社会にヒントを与えるかもしれません。実例のエピソードは、読み物として楽しめます。
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