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飄々と文学と遊んだ、吉田健一の魅力に触れる本
戦後、文学評論や小説で活躍した吉田健一。吉田茂元首相の長男といった紹介の仕方のほうが、わかりやすいかもしれません。外交官だった父の赴任先のイギリスで育ち、世紀末のヨーロッパ文化を肌で感じて成長した吉田は、帰国後、オリジナリティあふれる文章を送り出しました。そんな吉田健一の魅力を味わってみませんか?
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文学概論
吉田 健一(著)
文学を語るには、まず言葉から。言葉のリアルを追求した著者の信念が、変幻自在に文学批評に応用された一冊。小説から詩、エッセイまで、文学にまつわる多彩なジャンルを彼独自の視点で切り取ります。英国でつちかわれた、日本人離れした視野の広さが体感できる評論です。
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酒肴酒
吉田 健一(著)
食べ物や酒についての随筆を書かせたら、天下一品。「旨い酒は限りなく水に近づく」という名文句に代表される、グルメへの鋭い感性。そんな吉田健一の食への饒舌さが味わえる、選りすぐりの一冊です。全国の名店や地方の味も丁寧に紹介。本を片手においしい酒や料理を楽しむと、気づけば彼独特の文章のリズムに酔っていることでしょう。
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翻訳家で批評を発表し続ける角地幸男が、文明批評の大先輩を描いた評論です。明治から日本に積み重なってきたヨーロッパ文明への憧れとコンプレックス。イギリスでの子ども時代をベースにした、文学や文明への鋭い批評眼が冴え渡った文士・吉田健一。言葉とは何か。時間とは何か。彼が追い求めた孤高の世界を追っています。
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