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時の概念はどう生まれたのか?暦からわかる日本、そして世界の文化と国民性
日本の暦には、春分、秋分といった二十四節気がありますが、その意味まで知っているでしょうか?日本に限らず、世界各国に独自の暦が存在します。暦は日にちの単位であり、分や秒といった時間間隔が生まれたのは比較的近代になってからのこと。ここでは暦の奥深さから、時間の概念が生まれた理由まで、時間をとり巻く本を紹介します。
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一年を二十四に分けるのが二十四節気で、七十二に分けるのが七十二候。これらをもとに、季節の言葉、行事にはじまり、旬の食べ物、時節の花鳥といったものまで、イラストつきで楽しむことができ、日常の礼儀やしきたりの謎が解けます。四季のある日本に生まれたことをもっと楽しみたくなる一冊です。
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日本以外の国々に伝わる暦について、世界各国のカレンダーをもとに紹介しています。「大安・仏滅」などの六曜が日本だけで使われている暦であるのと同様に、その国だけで使用されている暦がベトナム、北朝鮮、タイ、エチオピアなどにもあるそうです。暦を通して世界の国の文化も知ることができる興味深い本です。
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遅刻の誕生 近代日本における時間意識の形成
橋本 毅彦(編著) , 栗山 茂久(編著)
明治6年に太陽暦が採用された後、「時間に正確」といわれる日本人の時間感覚がいかに形成されていったのかがわかる本です。日本人は勤勉で几帳面な民族と現代ではいわれますが、もとからそのような性格だったわけではないようです。なにより江戸時代までは、分、秒の感覚がなかったとのこと。そこからの過程が描かれています。
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人間が暦をどのように記録し、一日の単位から分、秒単位、その先の単位まで、どのように「時の長さ」を決めていったのか?太陽や月から時間を測ることから、近年の原子時計の誕生まで、暦と時間について、学術的に考察している読みごたえのある一冊です。壮大なテーマに対して、「時」の専門家がやさしく解説してくれます。
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