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開高健も影響を受けた!サントリー宣伝部につながりの深い作家の本
ウイスキーをはじめとした洋酒文化を、日本に根付かせたサントリー。文化面でも多くの軌跡を残しています。同社宣伝部は、一企業の宣伝部でありながら多くの文豪を輩出し、また彼らの多くが文学賞を受賞。その礎となった開高健を中心に、「やってみなはれ」の精神で激動の昭和を駆け抜けた、個性豊かな作家たちの本を紹介します。
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一企業の宣伝部で勤務しながらも物書きを続けた開高健が、作家に転向した後に書いたノンフィクション。開高健独特のリズム感、華麗な語彙で綴られるブラジル釣り紀行からは、絶望的に広いアマゾン川、抑えきれないエネルギーを感じ取れます。40年前のカラー写真はいまだ色あせず、連続するエピソードはまさに「オーパ!(びっくり)」。
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柳原良平の仕事
柳原 良平(著)
開高健、山口瞳とともに手がけたトリスウイスキーのCMで生み出した『アンクルトリス』を含む作品集。無類の船好きとしても知られ、過去には「帆船日本丸記念財団」の理事を務めたこともある、著者の仕事の集大成となる本書。温かく、ユーモアのあるタッチで魅せるイラストが900点以上掲載され、見ごたえも十分です。
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佐治敬三 夢、大きく膨らませてみなはれ
小玉 武(著)
サントリーに入社後、宣伝部に配属され、開高健が立ち上げた『洋酒天国』の編集に携った後、広報部長、文化事業部長などを歴任した、サントリー文化を知り尽くした著者が書いた本書。「ウイスキーを茶の間に持ち込んだ男」として知られ、「やってみなはれ」の精神で精力的に活動したサントリー二代目社長の人間像に迫った一冊です。
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親しい友人たち 山川方夫ミステリ傑作選
山川 方夫(著) , 高崎 俊夫(編)
没後50年経っても色あせない、三田文学を牽引した著者の短編ミステリー傑作選。昭和34~38年に発行され、現在でもミステリーファンに人気の『ヒッチコック・マガジン』で連載していた「親しい友人たち」などを掲載。著者は、開高健、佐治敬三らが設立した広告代理店 サン・アドに引き継がれた『洋酒天国』の編集に関与しました。
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