ブックキュレーターhonto編集員
真相は闇のなか!?日本で起こった不可解な事件に迫った渾身のルポタージュ
日本は犯罪の検挙率が高い国だと言われています。だけどなかには犯人が逮捕されないケース、容疑者が真相を明かさないまま死んでしまったケースがあります。全容が見えない事件では被害者とその家族の苦しみはより深いものになりますが、その不可解な事件を徹底的に取材し、真相に迫った渾身のルポタージュを紹介します。
- 33
- お気に入り
- 52584
- 閲覧数
-
1979年から96年にかけて群馬、栃木県の県境で4件の誘拐殺人、1件の幼女の失踪事件が起きています。そのうちの1件は2010年に冤罪が確定した「足利事件」です。このルポでは捜査の問題点、冤罪の経緯を取り上げるとともに、限りなく疑わしいという人物にも迫ります。犯人逮捕までは再犯の恐怖が続いているのです。
-
「グリコ・森永事件」は江崎グリコの社長誘拐事件から始まった、食品会社を相手にした連続脅迫事件です。子ども向けのお菓子に青酸カリを入れたものが置かれるなど、社会全体に大きな影響を与えました。このような大事件がなぜ未解決のままなのか?そこには警察組織の問題点も含まれているようです。本書ではその捜査内容や真犯人に迫っています。
-
2000年の大晦日、世田谷区である一家4人が惨殺される事件が起きました。物証が多い事件にも関わらず、事件から15年経っても犯人は捕まっていません。本書では独自の情報網で、真犯人と思われる人物に接触しています。真実かどうかの疑問はありますが著者の推論が正しいとすれば、日本の安全神話はすでに過去のものになったと言えるでしょう。
-
この事件ではごく狭い人間関係のなかにおいて、家族間で加害者と被害者がわかれる凄惨な殺人が行われました。主犯格とされている角田美代子は、マインドコントロールのようなことを行ったと言われています。しかし取り調べが続いていたとき、彼女は獄中で自殺をとげました。著者の徹底取材によって、不可解な事件の裏側が明かされていきます。
-
一晩で村人30名を殺害した大量殺戮犯・都井睦雄は、事件の翌日に自殺をしました。70年以上前のこの事件について調べていた著者は、古い資料や数少ない証言を洗い直していくなかで犯人が孤立状態になっていたことを突き止めます。狭いコミュニティーの人間関係が大事件を引き起こしたという事実に、今でも考えさせられるものがある一冊です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です