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壮大な生命の物語に触れる!難しくない生命科学の入門書
生命誕生から現在まで40億年。なんとも気の遠くなる長さです。この長大な期間にわたる生命の物語を知るべく生物学の本を読んでいると、その巨大さに圧倒されて、目の前の日常が消えてしまう感覚になるでしょう。そんな本のなかから、難解な理論に悩まされずに楽しく読める、生命科学の入門にオススメの本を選びました
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動物行動学の始祖にしてノーベル賞受賞者であるコンラート・ローレンツの科学エッセイ。カラスとの会話やガンのひな鳥との生活などをやさしくユーモラスに綴っています。「ソロモンの指環」とは、古代ユダヤのソロモン王が持っていたとされる、動物と話ができる魔法の指環のこと。動物に対する愛にあふれた動物行動学の入門書です。
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遺伝子の川
リチャード・ドーキンス(著) , 垂水 雄二(訳)
『利己的な遺伝子』で「生命は遺伝子の乗り物である」という説を提起したドーキンスの著作。遺伝子が生命に乗って過ごしてきた時間を川に例え、それをさかのぼることで「進化とは、生命とは何か」を語る本です。一般読者を想定して書かれたため、ドーキンスの理論を学ぶ入門書としてオススメです。
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ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語
スティーヴン・ジェイ・グールド(著) , 渡辺 政隆(訳)
カナダのバージェス山で発見された、カンブリア紀(約5億年前)の、おもに節足動物の化石群についての論考。その奇妙奇天烈なデザインの多様性が、従来の進化論を覆していきます。一般向けの科学エッセイを生涯書きつづけた著者ならではのリーダビリティーにあふれ、小説のように読める本です。
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著者・中澤弘基は、生命の基盤である有機分子の誕生に、隕石の飛来が大きく関わっている可能性を実験で証明しています。また有機分子が水溶性で粘土鉱物と親和性が高い点に注目し、生命の起源は、海ではなく地中の奥底深くにあるとします。生命誕生に関する最新の研究成果を、わかりやすく解説した一冊です。
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著者は大英自然博物館の研究員 リチャード・フォーティ。生命の誕生から原生生物、三葉虫、魚類、両生類、そして恐竜の時代と絶滅、我々哺乳類の繁栄へと連なる広大な歴史を、ポイントを押さえつつ簡潔に描いています。生命の40億年が一つの物語にまとめられていて、読み進めるごとに知的好奇心がくすぐられます。
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