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女性が読んでも共感できる!江戸時代の遊女と色街の奥深き世界が知れる本
江戸時代には幕府公認の「三大遊郭」が存在していました。その代表格が江戸の吉原です。江戸の庶民にとって憧れの対象や流行の先駆けとなった遊女や色街の世界に、本を通して触れてみませんか?とかく女性には敬遠されがちな文化ですが、遊女も「女」。男性はもちろん女性にも読んでもらいたい、その生きざまから悲しみと喜びが感じられる本を紹介します。
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吉原花魁
宇江佐 真理(ほか著) , 縄田 一男(編)
歴史小説や時代小説の名手として名高い8人の作家が描く、それぞれの吉原にまつわる話。書き手が違えば、こんなにも視点が変わるのかと思わず唸ってしまいます。胸が締め付けられるような感傷的なものからミステリーまで、「吉原入門」の最初の一冊として読んでみてください。
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第5回「女による女のためのR-18文学賞」で大賞と読者賞を同時受賞した小説です。「官能小説」と切って捨てるにはもったいないくらい、廓のなかで生きる女性の切なさを感じることのできる時代小説です。これを読んで涙する女性もいるでしょう。漫画化や映画化もされた、話題の官能純愛絵巻です。
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吉原で働いている女性は遊女ばかりではありません。夫に先立たれた町屋の女房のおとせが、吉原の廓で住み込みのお針子として生活し始めます。遊郭の世界とは無縁だったおとせの目に映る遊女たちの生きざまや遊郭のしきたり。そして、おとせ自身も引手茶屋の主である凧助を頼るうちに心に変化が現れていきます。
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図説吉原事典
永井 義男(著)
タイトルの通り小説ではないのですが、「そもそも吉原ってどんなところ?」というまったくの初心者でも、読んだだけで吉原について理解ができる事典です。事典とはいえ、堅苦しくもなく理解しやすい文章で書かれているので安心してください。「吉原解説本」として、小説に出てくる言葉の疑問点を解決してくれる一冊です。
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