ブックキュレーター会社経営者&編集者 藤岡比左志
中国四千年の歴史を小説で読んでみよう!
中国四千年の歴史はあまりにも膨大でつかみどころがない。世界史で一度は習ったけど、どうもいまひとつ分からないという方は決して少なくはないでしょう。そんな方には小説がおすすめ。練達の小説家の手にかかれば、無味乾燥に思われた中国の歴史が、いきいきとした人間ドラマとして甦ってきます。中国への旅を計画中の方にも推薦します。
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国民作家・司馬遼太郎が描く絢爛たる中国史の世界を堪能できる本。時はBC3世紀。秦の始皇帝の死後、天下は再び大乱の時代を迎えます。そんな時代を生きた二人の英雄こそ、漢王朝の初代皇帝劉邦とその生涯のライバルだった楚の猛将項羽。司馬氏の名調子に引きずられ、読み始めたら止まらない。一気読み必至の傑作です。
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曹操 魏の曹一族 上巻
陳 舜臣(著)
時代は2世紀から3世紀。後漢末の混乱期を舞台とするのが三国志の世界。三国志と言えば、たいていは蜀の劉備が中心ですが、本作は敵役として登場することの多い魏の曹操が主人公。人間・曹操の内面に、中国史に題材を取った小説の多い陳舜臣が迫ります。人間関係や身内との関係に悩む曹操の姿を丁寧に描いて新鮮です。
ブックキュレーター
会社経営者&編集者 藤岡比左志ダイヤモンド社にて、雑誌編集者として約10年、書籍編集者として約8年ほど従事する。マネー誌「ダイヤモンドZAi」創刊編集長などを経て、「地球の歩き方」発行元のダイヤモンド・ビッグ社代表取締役を務める。趣味は旅と投資(笑)。飛行機の中で、ビールやウイスキーを飲みながら、ひたすら読書に没頭している時間が至福の時。読書の大半は電車やバスの中、あるいはクルーズ船の中など乗り物内。または酒場の片隅。読書傾向はノンフィクション、小説、エッセイなど多岐にわたるが、日本や中国などの歴史関係の書籍や山岳遭難、漂流、天変地異、犯罪、事件などを扱った本を好む。好きな作家は、吉村昭、陳舜臣、中村彰彦、佐木隆三など。
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