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切ないを超えて痛い!ヒリヒリする恋愛小説
恋は盲目といいますが、完全に恋愛の衝動に身を任せるのは怖くもあり、適度に心にブレーキをかけてしまうのが普通かもしれません。相手を思う切なさも、思いつめるとヒリヒリと焼けつくような痛さに変っていき、善悪の判断も、日常生活も失ってしまうことも・・・。そんな恋愛の狂気を、思う存分に味わえる小説を集めました。
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ほかに誰がいる
朝倉 かすみ(著)
16歳の本城えりが一途に思う相手は同級生の賀集玲子。『あのひとのことを考えると、わたしの呼吸はためいきに変わる』こんな美しい書き出しではじまる少女の恋は、思いがとげられないのならせめて相手とつながっていたい、という切なる願いからどんどん暴走していきます。まさに「狂気」と呼ぶに相応しい恋といえるでしょう。
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長くつき合った幼馴染の恋人と、セックスをしなくなってしまったみひろ。募る孤独感と焦燥感から、彼女が選んだ相手は恋人の弟で・・・。傍から見ればただれたように見える関係でも、飛び込まずにいられない。人間は肉体をもつ存在だからこそ、心をコントロールすることができない切ない存在でしかない、と思い知らされます。
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