ブックキュレーターhonto編集員
完全文系の方にこそオススメ!物語仕立てで理系の世界を体験できる本
完全文系の読書人の方にとっては、理数系の本はとても入りにくいことでしょう。そんな方は難しそうな数字や記号を見て敬遠してしまうのでしょうが、実は理系も文系と同じような美しさや広がりをもつ芳醇な世界なのです。完全文系の方でも楽しく読める、物語仕立ての理数系の本を紹介します。
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湯川秀樹や牧野富太郎など著名な科学者たちが、学生として暮らす不思議な学生寮「ともきんす」。寮母のとも子さんと娘のきん子ちゃんが、難しい科学をマンガで紹介してくれます。科学者たちの学説だけでなく、生き方までが楽しく理解できるお得な一冊です。淡々とした絵が不思議なムードを盛り上げ、あっという間に読了してしまうでしょう。
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数学が苦手な方にオススメしたいのが本書です。『数学ガール』で数学と小説を融合して好評を得た著者が、会話形式で数学をわかりやすく解説してくれます。個性豊かな登場人物たちの会話で、小説同様に楽しみながら数学が学べます。シリーズ化されている「数学ガールの秘密ノート」ですが、この本では「三角関数」の性質について知ることができます。
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世界を変えた手紙 パスカル、フェルマーと〈確率〉の誕生
キース・デブリン(著) , 原 啓介(訳)
確率の発見は世界を変えた、といわれています。不可視の未来を予測する技術、それは人類にとって画期的な発明でした。本書では、確率論の草分けである2人の数学者の往復書簡を紹介。確率の発見物語というだけではなく、平行して進む2人の交流を通してパスカルの生涯をも描き切り、小説のような余韻を残しています。
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何世紀にもわたって、世界中の数学者たちを魅了してきた「フェルマーの最終定理」。本書ではその謎に挑む人々の姿が克明に描かれます。圧巻の筆力で描かれる物語は、ノンフィクションでありながら、まるでよくできたミステリやエンターテイメント小説を読むような感覚で楽しめます。数学の素養がなくても、物語として十分に楽しめる名著です。
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私たちの体に渦巻くDNAは、親から子へと受け継がれてきました。そのDNAをさかのぼっていったら最後はどこに行き着くのか?その謎がわかるノンフィクションです。ユーモアあふれる筆致で綴られた研究の日々が、リアルに描かれています。人類が歩んできた遙かな道のり、その壮大な物語をぜひ堪能してください。
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