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アメリカの右派政党「共和党」について知ることができる本
リンカーンやレーガンなどの大統領を輩出した、アメリカの二大政党の一つである「共和党」。同党は、左派の「民主党」に対峙している右派政党であり、保守主義や自由主義を信念としています。日本の保守政治とは違った価値観をもつ共和党はどのような歴史をたどり、どのような未来を考えている政党なのか。それを理解する手がかりになる本を紹介します。
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肩をすくめるアトラス 第1部 矛盾律
アイン・ランド(著) , 脇坂 あゆみ(訳)
1957年に刊行されて以来、アメリカで今でも売れ続けている長大な思想小説です。フィクションですが著者アイン・ランドの哲学が凝縮されており、共和党を中心としたアメリカ右派に大きな影響を与え続けています。ビジネスと政治を結びつけ、税金による福祉を嫌う極端な個人主義思想が描かれた本です。
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アメリカ福音派の変容と政治 1960年代からの政党再編成
飯山 雅史(著)
共和党を熱烈に支持している「キリスト教福音派」。もともとは一つの宗教に過ぎなかった福音派ですが、共和党の政治家を通じて政界に大きな影響を与えていくようになります。「中絶反対」や「同性婚反対」の主張が特徴で、1960年代以降に福音派が支持した政治家の動きを「茶会運動」などもからめながらデータ化し、分析した一冊です。
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麗澤大学教授でありアメリカ研究家でもある著者が、アメリカ人の宗教観や宗教分布について政治運動をからめたかたちで解説しています。アメリカ国内で宗教右派はどのように活動してきたのか?ということを豊富な資料をもとに分析していて、20世紀以降のアメリカの歴史が見えてくるようになるでしょう。
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「リバタリアン」として有名なコーク一族を追った一冊です。石油事業などでアメリカ有数の資産をもつ巨大企業「コーク産業」の創業者であるコーク一族は、共和党や茶会運動に対して多額の支援を行っています。アメリカ市民には評判が悪いトラブルだらけの一族は、どのようにしてアメリカ政界や大統領選へ関与してきたのか?その真相に迫っています。
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2016年アメリカ大統領選へ出馬し、その毒舌が世界中に波紋を広げたドナルド・トランプ。ピュリッツァー賞の受賞歴があるジャーナリストによる本書は、アメリカの主要メディアから大絶賛を受けました。そして、お騒がせセレブが共和党代表になった陰には、アメリカ国内に強烈な「不満」があったことが指摘されています。
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