ブックキュレーターブック・マーチャンダイザー 矢部潤子
樹のふしぎ―世界の高い、太い、古い、楽しい樹を探して
どんなに都会に暮らしていても、一本も木を見ない日はないのではないでしょうか。街路樹や公園、神社の境内に植えられた樹木。最近ではビルの屋上にも緑が植えられていたりします。目にも心にも優しい木々は、何百年何千年もかけて、とてつもない巨木、巨樹にも育ちます。知っているようで知らない身近な自然、樹木を探る本を紹介します。
- 13
- お気に入り
- 1456
- 閲覧数
-
世界一高い木
リチャード・プレストン(著) , 渡会 圭子(訳)
著者はジャーナリスト。実際にツリークライマーとして木に登る彼が、高い木ハンターたちの登ったり測ったりの苦闘を追いかけ、世界一高い木をリポートします。ハイペリオンと名付けられた、高さ115m超のセコイアの木は、生態系保護のために詳しい位置も明らかにされていないそう。巨木が立ち並ぶ北カリフォルニアのレッドウッド国立公園。想像を超えます。
-
バオバブの記憶
本橋 成一(写真)
サン・テグジュペリ『星の王子さま』でなじみのあるバオバブの木。その巨大で不思議な形状は驚くばかり。『バオバブの記憶』は、写真家としても活躍する本橋成一監督が、同名映画公開時に発売した写真集です。アフリカセネガルの人々が、バオバブとともに暮らす日々を丹念に追っています。
-
世界の巨樹・古木 ヴィジュアル版 歴史と伝説
ジュリアン・ハイト(著) , 湯浅 浩史(日本語版監修) , 大間知 知子(訳)
世界各地に散らばる巨樹のビジュアルガイド。大判の写真集は、迫力ある圧倒的な写真とともにデータも満載です。巨樹と巨木は、前者は幹回りが太い木、後者は高い木と使い分けられるようですが、両方きちんと紹介しています。ページの間からは、巨樹巨木と森が放つ、湿気を帯びて立ち込める濃密な匂いが漂ってくるよう。
-
今も現役の生きている化石、イチョウ。簡潔でちょっと滑稽な形の葉が歴史を感じさせるイチョウは、とくに落葉シーズンになると、神社の境内で古老感をかもし出して鎮座しています。英国王立キュー植物園園長の経験もある著者は、消滅の危機にあったイチョウが中国と日本とで息を吹き返し、また世界の街路樹として復活していったようすを、膨大な情報量で、しかし読みやすく綴っています。
ブックキュレーター
ブック・マーチャンダイザー 矢部潤子1980年芳林堂書店入社、池袋本店の理工書担当として書店員をスタート。3年後パルコブックセンターに転職、新所沢店、吉祥寺店を経て、93年渋谷店へ。2000年、渋谷店店長のときにリブロと統合があり、リブロ池袋本店へ異動。売場と仕入を走りまわりながら2015年の閉店を見届ける。現在は、ハイブリッド型総合書店hontoのコンテンツ作成に携わり、書店のように“本との出会い”を創造するキュレーションサービス、ブックツリーを担当、日々オススメの本を探す。著書に「本を売る技術」(本の雑誌社)。いつか、世の中の新刊が全て入荷する本屋のバックヤードで日がな一日検品して暮らしたい!
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です