ブックキュレーターhonto編集員
文豪と芸術家が求めたイタリアの光と風と音、さらに心が感じられる本
かのゲーテを魅了し、ヴォルテール、スタンダール、ワーズワース、ハイネも旅したイタリア。作曲家や画家、彫刻家も何かに突き動かされるようにイタリアへ行き、傑作の数々が生まれました。彼らの脳と心を潤し、活力を生み出したものとは?本の中のイタリアを旅し、人と出会い、光と風と音、そして心に触れれば、その答えが見るかるはずです。
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深い苦悩を抱えてイタリアへ旅立ったゲーテ。変われなければ帰る意味はなかった彼に、それはやがて訪れます。この中巻では、ローマの古代遺跡の息吹、ナポリ、シチリアのあふれんばかりの自然、南国のたくましい生活に触れ、眠っていた何かが呼び覚まされます。ゲーテの精神の躍動が綴られた、瑞々しく心洗われる一冊です。
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小説家でフランス文学者の辻邦生は、長年イタリアに特別な感情を抱いていました。本書ではイタリアを訪れる誰もが高揚し、陶酔する感覚が著者の心のままに語られ、ときに情熱的に、また感傷的に読者を引き込んでいきます。何がイタリアをイタリアたらしめているのかを追求し、イタリアの真髄を詩情豊かに綴った珠玉の紀行文です。
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ミラノに通信社を立ち上げ、30年近く欧州情報を発信してきた著者は、何度かの引っ越しを経て、その地の人々の話に耳を傾けてきました。「住む場所」を通して綴られる彼らの人生は劇的で切なく、美しくも怪しい輝きを放ち、独特の色と匂いを感じさせます。イタリアで普通に暮らす人々の、自分らしい生き様に心を揺さぶられるエッセイです。
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随筆家でイタリア文学者の須賀敦子は、日本とイタリア両国の近代文学の翻訳を手掛け、エッセイも数多く残しました。13年のイタリア生活への追憶を綴った本書では、詩と小説の言葉を通して、亡き夫と友人たちとの思い出がイタリアの風景のなかに浮かび上がってきます。思い出のすべてが哀感を帯びて、静かに迫ってくるエッセイです。
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科学歴史番組の企画者兼キャスターである著者が、独自の視点で古代ローマの生活を蘇らせた一冊です。紀元115年のある一日を物語の舞台に設定し、史料や遺跡に残された痕跡をもとに、日の出の起床から日没の就寝、夜の営みまで一日の様子を古代人の視点で語ります。現代のライフスタイルの原点がすでに存在していたことに驚かされます。
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