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琉球王国の雰囲気を味わえる!沖縄の時代小説
日本でも中国でもなかった琉球王国時代。その後、明治維新を迎えて沖縄県となった南の島には、オリジナリティあふれる文化や風土がありました。観光地として人気の沖縄をモチーフにした時代小説の数々。近世や幕末、明治初期の時代背景をベースに、かつて存在した琉球王国の雰囲気を味わってみましょう。
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1800年代の琉球王国末期を舞台に描いたファンタスティックな物語です。主人公の真鶴は女性に生まれながら父の戒めを守って、男として王宮の首里城に入ります。王国を改革するために奔走する主人公に立ちはだかる、一大勢力の影。絢爛豪華な首里の宮殿を通して独特の政治や文化、琉球の風習が味わえます。
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時は江戸時代中期。中国の明と、強大な江戸幕府の力を圧力にした薩摩藩との間で揺れ動く琉球王国。朝貢を続けてきた明に頼ろうとしても、薩摩の力は凄まじく、王国を挙げてどうやって守ろうか必死にもがきます。明るく陽気なイメージの古い沖縄に隠された、苦しい歴史を紐解くことができる小説です。
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人間勝負
柴田 錬三郎(著)
琉球の島に巨万の財宝を隠したという謎の老人。男女5人ずつを集めて、島へ行って持ち帰ってほしいという、あやしい依頼を任せます。財宝の噂は公儀隠密や天草の乱の残党にまで広がり、行く手をはばみます。沖縄へと続くきらめく大海原でくり広げられる、時代小説の大家・柴田錬三郎の長編です。
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明治維新。それは琉球王国の終わりを意味します。薩摩藩の圧政からようやく開放されるかと思いきや、やがて明治政府に組み込まれ、宗主国であった清との関係は切り離されます。琉球処分という沖縄の歴史を語るうえで外せない転換点を、史実を踏まえて丁寧に描いています。近代化していく過程で琉球王国がどのように歴史に揺り動かされたのかを体感できます。
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薩摩藩の支配下で琉球王国は、厳しい身分制が敷かれていました。廃藩置県によって薩摩由来の士族が没落するなか、主人公のチャンミーグヮーは王国のホコリを空手を通して守り抜こうとします。伝説の空手家の半生を頼りに、琉球の奥深くに流れていた熱い精神性を感じることができます。
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