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文字の上では愛煙家!煙草の描写が印象的な小説
近年進められている、社会的な禁煙化・分煙化。東京オリンピックの開催が決定してからはその流れも特に強くなり、喫煙者のなかには肩身のせまさを感じている人も多いのではないでしょうか。今では考えられないことですが、「喫煙=カッコイイ!」と感じられていた時代もありました。そんな喫煙の描写が印象的な文学小説を紹介します。
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「平成の泣かせ屋」の異名を持ち、幅広いジャンルの小説を発信し続ける作家・浅田次郎の小説。主人公の天切り松は刑務所のなかでも煙草をせがむ愛煙家。伝説の大泥棒「天きり松」が、自身が生き抜いてきた激動の時代を煙草片手に語るさまが描かれた本書では、失われた喫煙者ならではのダンディズムを味わうことができます。
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ノルウェイの森 上
村上 春樹(著)
日本を代表する作家・村上春樹の代表作。本書では女性の魅力的なキャラクターを生かすために煙草が使用されています。主人公が交流を深める女性・緑は、当時日本では手に入りにくかったマルボロを、レイコという女性はセブンスターを愛飲しており、当時から生まれはじめた「自立した女性像」の象徴として描かれています。
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