ブックキュレーターhonto編集員
伝統に培われてきた日本の食文化、精進料理について知ることができる本
精進料理は単に肉や魚を使わない料理のことだと思われがちですが、そのもとになっている仏教の戒律や日本料理における位置づけ、そして気になる健康への影響など、知れば知るほど奥深いものだとわかってきます。「食」に関するさまざまな問題が叫ばれるようになった時代だからこそ精進料理に改めて注目し、日常生活に取り入れてみてください。
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幼少期に預けられていた禅寺で精進料理を覚えた著者が、自ら耕す畑や山野で採取した野菜や山菜、乾物を使って作る料理について、移りゆく季節への思いとともに語った本です。命あるものへの感謝を根底に作られる料理は、素朴でありながら精神の豊かさが伝わってくるものばかり。「食とは何か?」と考えさせられる一冊です。
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永平寺の精進料理 七六○年受け継がれた健康の智慧を家庭でいただく
大本山永平寺(監修)
曹洞宗の大本山である永平寺の監修のもと、僧たちが厳しい修行の一つとして自ら調理して食す精進料理について説いています。この前段があることで、後半に登場する煮物や精進ハンバーグなど多彩なレシピのなかにも禅の心が息づいていることがよく理解でき、本質を心得た精進料理を作れるようになるでしょう。
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曹洞宗の開祖である道元が料理や食事という行為を通して禅について著した古典を、臨済宗の僧侶で典座(禅寺の料理役)としての長い経験をもち、料理研究家としても知られる藤井宗哲が現代文に訳し、解説をつけた本です。お寺の精進料理を体験する前にこの本を読んでおけば、料理の味わいがより一層深まることでしょう。
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イタリアン精進レシピ 新しいジャンルの登場
笹島 保弘(編) , 大岩 衛(写真)
発行元は浄土真宗本願寺派の本山・西本願寺の出版社で、京野菜も自由自在に使いこなすことで知られるリストランテ「イル・ギオットーネ」のシェフが料理を担当した異色の一冊です。料理写真が圧倒的に美しく、京料理人のコメントや本願寺の料理についてなどの内容も盛りだくさんで、精進料理の新しい切り口を存分に楽しめます。
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職場でも私生活でも幸運に縁遠いサチは、コンビニ弁当やインスタントものばかりの食生活を送っています。ところが3人の僧侶と知り合ったことで、お寺ごはん=精進料理を知ることになり、人生に変化が起こり始めます。誰でも簡単に作れる精進料理レシピのほか、お坊さんのお説教も満載されたユニークなコミックです。
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