ブックキュレーター翻訳家・作家 辛島デイヴィッド
2017年、海外の読者が注目する日本の小説
海外で読まれている日本の作家と言えば村上春樹・・・だけではありません。ここ数年は、翻訳家や出版社の層も厚くなり、海外に出ていく作品の幅も広くなってきています。その中でも2017年に英語で新たに刊行される日本文学は傑作揃い。今、海外で最も注目されている小説を原著で読み返し、国境・言語を越えて読者とつながってみませんか――。
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世界中の文芸イベントで活躍する平野啓一郎が2015年から2016年にかけて文芸誌「新潮」で発表した中短編が収録された『透明な迷宮』。収録作品の内「消えた蜜蜂」は、2015年に既にイギリスの老舗文芸誌「Granta」により英訳が掲載されていますが、今年新たに表題作の中編「透明な迷宮」が一冊の本として刊行されます。収録6作品が絶妙に響き合う短編集は何度も読み返したい一冊です。
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土の中の子供
中村 文則(著)
2010年に『掏摸』が大江健三郎賞を受賞して以来、英訳が次から次へと刊行され、アメリカで文学賞も受賞している中村文則。英語圏6冊目となる『土の中の子供』は、国内では2005年に刊行された、著者のルーツが深く根を張る芥川賞受賞作品です。
ブックキュレーター
翻訳家・作家 辛島デイヴィッド作家・翻訳家・早稲田大学講師。著書に「神村企画」、英訳に金原ひとみ「蛇にピアス」「オートフィクション」、松浦寿輝「巴」、編著/選集に「March Was Made of Yarn: Writers respond to Japan’s Earthquake, Tsunami and Nuclear Meltdown」「Pushkin Press Japanese Novella Series」等。「グランタ・ジャパンw/早稲田文学」インターナショナル・エディター、NHKラジオ「英語で読む村上春樹」講師なども務める。
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