読めば観たくなること必至！ヒッチコックにまつわる本

山田宏一と和田誠の2人が、ヒッチコック作品を語り尽くした対談本です。撮影時のエピソードや当時の批評、ヒッチコック自身の言葉、俳優、映画会社にまつわる逸話など、豊富な知識を散りばめながらも、根底には深いヒッチコック愛が感じられます。まるで実際に映画を観ているかのような、スリリングさを味わえる一冊です。

山田宏一がさまざまな媒体で書いてきた、ヒッチコック映画についての文章をまとめた本です。イギリス時代や戦時下の作品にも多くのページが割かれ、それぞれに丁寧な解説が付されています。『めまい』のヒロインが印象的だったキム・ノヴァクや、フランソワ・トリュフォーのインタビューなども収録されたファン必携の一冊といえるでしょう。

小林信彦の映画関連の文章を集めた集大成的な一冊で、ヒッチコック作品もいくつか取り上げられています。『鳥』や『北北西に進路を取れ』の評論のほか、クロード・シャブロルの『二重の鍵』を読み解くことでヒッチコックを論じたアクロバティックな批評も読むことができます。意外な側面からヒッチコックを知ることができる評論集です。

ヒッチコックは『ヒッチコックマガジン』というミステリー専門雑誌や、テレビ番組『ヒッチコック劇場』の制作にも関わっていて、そこで多くの新人作家を発掘しました。本書の著者ヘンリー・スレッサーもその1人です。ウィットに富んだミステリーの短編やショートショートで知られ、ヒッチコックの好みやセンスをうかがい知ることができるでしょう。

ヌーヴェルバーグの旗手フランソワ・トリュフォーが、ヒッチコックに熱烈な手紙を出し実現したインタビュー集です。ヒッチコックのすべての作品が徹底的に語られた本書は、具体的なカット割りの話から数多の写真までもが掲載され、後世の映画監督に多大な影響を与えました。映画製作のバイブルとして長く読み継がれている映画史に残る名著です。