ブックキュレーター小説家 川口俊和
処女小説『コーヒーが冷めないうちに』の創作の源になった5冊
拙著『コーヒーが冷めないうちに』は、脚本家・演出家として活動してきた川口俊和が初めて書いた小説です。この小説を書くときに参考にし、創作の源になった5冊を紹介します。
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ストーリーも僕好みの切なくて感動的なのですが、とにかく、文頭、中盤、ラストと読み進めたときの衝撃は、今でも覚えています。小説にしかできない表現方法で影響を受けた一作です。
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エースをねらえ! 1
山本 鈴美香(著)
とにかく宗方仁の生き方に号泣しました。1973年にテレビアニメ化されたものを見たことのある方も多いと思いますが、一度でいいので漫画で読んでみてもらいたいです。脚本、小説を書くときのテーマに大きな影響を受けた作品。
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「企業秘密を公にするのですから、僕にとっては、正直、不利益な本なのです」と帯にある通り、バイブルとも言える一作。もともと、僕は漫画家志望だったこともあり、めちゃくちゃ勉強になりました。キャラクターを魅力的に描くために、荒木先生に習って人物調査票も作りました。
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もともと舞台だった「コーヒーが冷めないうちに」を小説にする際、喫茶店という小さな空間だけで起きる物語をどう展開させればいいのか悩んでいた時に担当編集さんに薦められた一作。小説の書き方を知らない僕は、当初、友井先生のこの小説を丸々書き写して、小説の書き方を勉強しました。まだまだ、足元にも及びませんが、文体に影響を受けた作品です。
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ラストシーンに思わず「あ!」と声をあげてしまったほど、衝撃を受けた作品。「これは絶対に映像化できない」と思わされるほど、小説ならではの表現方法に感動しました。
ブックキュレーター
小説家 川口俊和小説「コーヒーが冷めないうちに」著者。シリーズ累計130万部突破。2017年本屋大賞ノミネート。2018年有村架純主演で映画化。2020年イギリスUK版大ヒット。2021年アメリカ版オーディオブックランキング総合1位。台湾、イタリア10万部突破。世界34ヵ国語に翻訳。マンが大好き関西人。続編「この嘘がばれないうちに」「思い出が消えないうちに」に続くシリーズ第4弾「さよならも言えないうちに」も絶賛発売中。
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