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EUと中東の架け橋を担う!?トルコを知るために読んでおきたい本
トルコは2005年からEUへの参加を望んでいるのですが、反対されている状況が続いています。なぜEUは拒絶するのか?その背景の一つには難民問題があります。難民を生み出す中東の混迷からEUの悩みまで、トルコを知らずに世界情勢を語ることはできません。ヨーロッパと中東の「架け橋」と言われているトルコのことを知ることができる本を紹介します。
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トルコの男性と結婚し、彼の地で子どもを出産した日本人女性が描くエッセイシリーズです。トルコはどんな国なのか、本書を読めば、お手軽にコミックで知ることができます。小旅行やガイドブックだけでは知ることのできない、日本人の感覚でのぞいたトルコの日常生活をかいま見ることができるでしょう。
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村上春樹がトルコとギリシャについて綴ったエッセイです。広大なトルコを、彼と一緒に車で旅をしている感覚になれることでしょう。トルコ人は親日といわれますが、その人懐っこさへの感想に毒が交じる著者ならではの切れ味も健在です。旅行記として読みやすさを保ちながらも、鋭い視点や描写によってトルコ情勢を考えさせられます。
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難民問題とは何か?という初歩的な説明から始まり、中東やイスラム圏の情勢、EUから見た難民、そして日本の立場についてなど、難民問題の要点を解説した一冊です。知れば知るほど問題の深さが理解できるようになり絶望してしまいそうになりますが、思考停止しないためにも現状をきちんと把握しておきましょう。
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2016年7月のイギリスEU離脱決定や難民流入問題など、EUが抱える苦悩からトルコのEU加盟拒絶の背景を考えることができる一冊です。ユーロによる財政政策、EU内での貧富の格差、ギリシャ危機、テロ事件など、EUの成り立ちから拡大期、崩壊に進んでいるように見えるその後についてまで、EUが直面する危機の本質がわかるようになるでしょう。
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100年前、英・仏・露によって秘密裏に結ばれたサイクス=ピコ協定。イスラム国研究の第一人者である東大准教授が、その協定の裏側に隠された真意に迫ります。欧州によって強引に引かれた中東との境界線が意味するものとは・・・。トルコを難民の防波堤と考える本書に、EUの冷酷さを見て取ることができます。
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