新しい文学世界へようこそ！古今東西の名作を新解釈で楽しめるコミック

シェイクスピアの名作『リチャード三世』『ヘンリー六世』をベースに、中世イギリスで王位継承をめぐって起きた内乱・バラ戦争を独自の世界観で描いたコミックです。原作では醜い男であるリチャード三世を両性具有者とし、王位争奪と愛憎劇に重点を置きながら英国史をドラマチックに描き出しています。

ゲーテの代表作である『ファウスト』を下敷きに、新しいファウスト像を提案するコミックです。原作は悪魔と契約し、人生を謳歌する代わりに魂を売ったファウスト博士の物語。コミックではファウストを謎めいた女性に置き換え、悪魔との関係をよりミステリアスに描いていて、ダークファンタジーの趣が強くなっています。

朝鮮半島の古典小説『春香伝』が原作。高麗国の小さな町の娘・春香は、重税で民を苦しめる貴族や悪人たちを武術でこらしめる日々を送っています。そこへ夢龍という旅人が訪れ、春香の運命が変わることになる・・・というストーリー。原作は身分違いの恋物語ですがコミックは冒険活劇の趣で、武術シーンも見どころです。

発表当時、セクシャルな表現や過激な恋愛劇によって問題作とされた、ラクロの『危険な関係』をコミック化。ストーリーは原作の流れを汲んでいますが、往復書簡という表現方法により個性的な世界観を演出しています。艶のある絵と丁寧な心理描写が登場人物の心情をリアルに描き出し、読者をもドキドキさせるコミックです。

日本の古典文学『とりかえばや』を原作にした男女の逆転劇です。平安時代を舞台に、男らしい姫君と女らしい若君が互いの性別を入れ替えて宮中で出世していく様子を描いています。原作よりも心理面描写に重点を置き、性別を偽ることへの葛藤や結婚・仕事への向き合い方が丁寧に描かれ、より深みのある物語になっています。