ブックキュレーター作家 深水黎一郎
クラシック音楽✕ミステリー
秋の夜長に、ミステリーとクラシック音楽のコラボレーションはいかがでしょうか。まあ今は初夏なんですけど。
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戦後まもなく横浜で起きた連続殺人事件。謎を解くカギは、三つの楽譜と死体から発見されたヴェルレーヌの詩に秘められた暗号!かなり難易度が高いが、我こそはと思う方はチャレンジしてみては。連城さんなので、文章の美しさは折り紙付き。
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幻のストラディヴァリウスを探しに行った友人が殺されたという謎を、初老のヴァイオリン職人が追う。担当の刑事が弦楽四重奏を一緒に奏でる音楽仲間というあり得ない設定には目を瞑ろう。そのおかげで高度な薀蓄とミステリーの理想的な融合が楽しめるのだから。
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作者は現役の演奏家。1949年に死んだピアニストが50年後に突然蘇る。しかもどうやら蘇ったのは自分だけではないらしい?この魅力的な謎にどうオトシマエをつけるのか?作中に多数登場する楽曲をBGMにして、ゆっくりとページをめくろう。
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著者は作曲家の吉松隆氏。クラシック音楽そのものをミステリーとして楽しもうという本で、小説ではありません。中で語られているモーツアルトの『ドン・ジョバンニ』の真相は、私も密かに考えていたもので、先に活字にされて地団太踏みました。
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音楽ミステリー集です。表題作はタイトル通りハウダニットに特化しています。このトリックを思いついた時は、危うく実行して犯罪者になるところでした!
ブックキュレーター
作家 深水黎一郎1963年山形県生れ。慶應義塾大学文学研究科後期博士課程修了。2007年『ウルチモ・トルッコ』でメフィスト賞を受賞しデビュー。同作は『最後のトリック』と改題文庫化されベストセラーに。10年『花窗玻璃』で本格ミステリ大賞候補、11年「人間の尊厳と八〇〇メートル」で日本推理作家協会賞受賞。14年『大?見警部の事件簿』で再び本格ミステリ大賞候補、15年『ミステリー・アリーナ』で本格ミステリ・ベスト10第1位を獲得。他の著作に「世界で一つだけの殺し方』『美人薄命』『倒叙の四季 破られたトリック』『少年時代』などがある。
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