思わず胸が熱くなる！男の友情にジーンとくるコミック

1960年代、とある街を舞台にしたノスタルジックな雰囲気漂う物語です。自分の殻にこもりがちな主人公の薫は、コミュニケーションが苦手。破天荒なクラスメイト・千太郎からジャズを教わり、音の即興性を楽しむことを覚えます。ケンカをしてもジャズを通して仲直りをしていく2人ならではの心の交流に、胸が熱くなります。

新人教師・川藤幸一が出会ったのは、不良のたまり場と化した野球部。アツい心の触れ合いで1人ずつ更生させ、野球に気持ちを向かわせます。『夢にときめけ、明日にきらめけ』と少々クサくて暑苦しい座右の銘をもつ川藤と一緒になって夢を追う生徒たちの姿は、教師と生徒を超えた深い絆の大切さ、素晴らしさを教えてくれます。

素人レベルなのに、名門高校のサッカー部に入部した主人公・柄本。技術力アップの練習を重ねてもハイレベルなメンバーと実力が釣り合うわけがありません。しかし、サッカーの肝はチームワーク。大切なのはボールを操る技術だけではないと、柄本とメンバーが心を一つにしてボールを追いかける姿に熱いものがこみ上げます。

転校から5年ぶりに帰ってきたハヤトに振り回される、トモキとケンジ。不良系漫画なので不良同士のケンカのシーンもありますが、3人の場面ではほっこり。朝早くからバス釣りに呼び出され、文句をいいながらもやってくるトモキとケンジ。なんだかんだと気づけばゾロゾロと集まってくる、そんな友情ってアリだなと感じます。

見た目はゴリラだけど男が惚れる男・猛男と、イケメン・砂川。王道の二枚目キャラなのに、砂川には嫌味がありません。行動がスマートで、思いやりにあふれていて、不器用な猛男のよさを誰よりも理解しています。はじめて恋をする猛男をさりげなくサポートしたり、ときには背中を押したり。これぞ男の友情と感じます。