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時代の最先端をつかむ思考法は、哲学の先人から学べ
「哲学」というと分かりづらく頭でっかちな印象を持たれるが、実は現代のビジネスや社会生活の本質を捉えるヒントに溢れている。技術的にも学問的にも大きな転換点にある今、これまで通用していた考え方を問い直すことが必要だ。これらの本を端緒に、課題を模索し解決する方法や、隠れた時代の変化の兆しを見つけてほしい。【選者:岡本裕一朗(おかもとゆういちろう:1954-:哲学)】
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プラグマティズムは、思想や考え方が実際にどう行動化できるかを求めるアメリカ哲学の代表。本書が問いかけているのは、何か理想を提示しても、具体的な結果に結びつけることができないとその思想に価値がないのでは、ということだ。組織の経営理念やバリューが単なる飾りになっていないか、見直すきっかけになるだろう。
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ウンコな議論
ハリー・G.フランクファート(著) , 山形 浩生(訳・解説)
本書ではウンコな議論、つまりひどい議論の具体例を挙げ、どうなるべき議論なのかを分析している。ウンコな議論とは、掘り下げてみると証拠が付随しておらず、内容が空疎なまま進む議論のこと。相手の情報を鵜呑みにせず提示した意図を読み取り、議論の方向性を予測するトレーニングになる一冊だ。
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本書の文章構成から、元祖ロジカルシンキングと言える思考方法を学ぶことができる。哲学のすべての問題を100ページにも満たない少ない文章量で明確に説明したため、20世紀初めに革命を起こしたと言われる。経済学にも通ずる思考方法だが、実務的な資料作成においても、本書は役に立つだろう。
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