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ハードボイルドもラブストーリーも絶品！はじめての吉田秋生
2015年に公開された映画『海街diary』の原作者として、漫画家・吉田秋生をご存知の方も多いでしょう。しかし、著者の引き出しは深くて多彩。ハードボイルドも学園ものも、少女漫画の王道であるラブストーリーも絶品です。絵で魅せ、ストーリーで独特の世界に引き込む、そんな吉田秋生のコミック入門にぴったりな本をセレクトしました。
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ベトナム戦争、薬物、コルシカ・マフィアと政府の癒着、華僑とマフィアの確執など、キーワードで容易に想像がつくように、ハードボイルドなストーリーが展開します。主人公アッシュはニューヨークのストリートキッズのボス。出会った日本人の少年・英二との友情が仲間に囲まれつつも孤高なアッシュを癒しますが、悲劇の遠因にもなっています。
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河よりも長くゆるやかに
吉田 秋生（著）
米軍基地のある町で姉と2人で暮らす高校生・能代季邦ことトシを主人公にしたコミックで、彼が通う男子校ならではのコミカルなエピソードは捧腹絶倒です。といっても笑えるだけではなく、弟のために水商売をする姉と、米軍の軍人や軍属が常連であるスナックでバイトするトシをめぐる、「基地の町」ならではの重い物語も読み応えたっぷりです。
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鎌倉で暮らす香田家3姉妹は、父の死をきっかけに異母妹の浅野すずを引き取ることになり、4姉妹となったそれぞれの物語が展開していきます。季節感たっぷりに描かれる鎌倉の風土を背景に繰り広げられるエピソードに読者は、ときに笑い、ときに涙することでしょう。幅広い年齢層の方が楽しめる傑作長編です。
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カリフォルニア出身の主人公ヒースは、父との確執などを理由に高校を中退してニューヨークに移住します。彼を慕う少女、彼を密かに愛するようになる同性の同居人など、それぞれに問題を抱えつつ生きるソーホーの住人たちとの日常が、徐々にヒースを変えていきます。ヒースの孤独な心が開かれていくさまが感動的な、吉田秋生の初期傑作です。
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