陰の努力に熱くなる!!修業シーンが濃密な格闘技コミック

いじめられっ子の少年がボクシングと出会い、「強いとは何か？」を追い求める物語です。走り込みやミット打ちから薪割りまで、徹底して体づくりにこだわり、そこから生まれる豪打でKOの山を築いていく様子は圧巻。ピンチのときでも特訓を思い出して逆転につなぐ試合展開は、地道な努力の大切さを教えてくれます。

幼い頃から「八極拳」を学ぶ拳児。拳法の師でもある、行方不明になった祖父を探すために中国へ渡り、本場の武術を修業しながら失踪の真相に迫ります。登場する拳法の「型」、気の練り方や奥義までがすべて実在しているため、リアリティ抜群。実戦よりも修業シーンが多いという珍しい構成が、中国拳法の強さの秘密を物語ります。

地上最強と呼ばれる父親に追いつくため、少年が厳しい修業と試合をくり広げる長編格闘ドラマです。格闘家たちの修業、必殺技開発シーンが豊富で、特に主人公が「存在しない敵の姿」を強烈にイメージし、実際に傷を負いながら1人稽古する特訓方法は必見。強さの裏には並外れた努力があると感じさせてくれる一冊です。

ヤンキー高校生であり古武術「灘神影流」継承者である熹一が、最強をめざして突き進んでいきます。格上の相手に勝つため、ロデオ、ピッチングマシーンの球避け、古タイヤでダルマ落としなど、ユニークな特訓方法が次々に登場。そうして鍛えた力が古武術の技と融合し、難敵を撃破していくカタルシスある展開が楽しめます。

ダメ超人といわれたキン肉マンが、人類を守るため悪の超人に挑む格闘マンガの金字塔です。修業シーンは短めですが、仲間が自分の体を実験台に必殺技「キン肉ドライバー」の完成を手伝う、あえて憎まれ役になって弟子に「52の関節技」を伝授するなど、テーマである「友情・献身」とリンクした修行の描写が深く心に響きます。