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フランス革命はなぜ今も人々を惹きつけるのか?その理由の一端が見えてくる本
「フランス革命」とは一時の政権打倒を成しとげた革命としてだけではなく、現在につながるさまざまな思想と価値観を育んだ、日本の幕末にも似た稀有な時代だったと言えるでしょう。そしてその革命期は、今でも多くの物語の舞台に選ばれています。なぜ人々はフランス革命に惹かれ続けるのか?その理由の一端が見えてくる本を紹介します。
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パン泥棒で19年間牢獄にいたジャン・ヴァルジャンの生涯を描いた名作小説です。フランス革命によって民衆の暮らしがどう変化したのかを見てとることができるので、19世紀初頭のフランスの悲惨な真実を深く知りたいときに手にすべき大作。著者ユゴーが描いた人々の勇気と愛は、21世紀に生きる私たちにも大いに共感できるはずです。
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悲劇の王妃アントワネットとスウェーデン貴族フェルゼン、男装の麗人オスカル。革命の嵐の中を生きた3人を、美しく描いたコミックです。1972年の連載開始より少女漫画の枠に収まらない人気を得て、舞台化されるなど大ブームとなりました。壮大な歴史のうねりの中で命をかけて愛し合った恋人たちの姿は、現代の女性たちもときめかせています。
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19世紀初頭のフランスの社会的背景、カトリックの思想、当時の民衆の生活について、革命家たちはなぜバリケードで戦うのかなど、『レ・ミゼラブル』を106のシーンにわけて解説した一冊です。日本人の視点でわかりやすく書かれていて、さらに物語のディティールについても知ることができるので、フランス革命をより深く理解したいときにオススメです。
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第三身分のロベスピエールがなぜ独裁者になったのか、共和制はいかに樹立されたのか、そして革命家たちはどのような信念をもっていたのかなど、フランス革命をとにかく詳細に描いた大作です。革命の全貌を知るにはかっこうのシリーズといえるでしょう。現代につながる人権宣言の裏に、多くの血が流されていたことに戦慄を覚えます。
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王室を憎む貧しい平民マルグリットと王妃アントワネットという対照的な2人を軸に、マラーを暗殺し処刑される修道女アニエス、首飾り事件のカリオストロなど、多くの人物を交錯させて革命を描いた壮大な歴史ロマン。文豪・遠藤周作による新たなアントワネット像に、多くの読者が深く共感するはずです。
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