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夢と現実を行き来する物語に迷い込んでみませんか?はじめての泉鏡花
明治後期から昭和初期にかけて多くの著書を残した泉鏡花。彼の本には独特のロマンティシズムが通奏低音のように流れ、舞台化、映画化されたものもたくさんあります。そんな泉鏡花の世界を知るには、まずは不思議や怪奇を題材にした幻想小説から入るのがオススメです。この世とあの世、人間と人外の者など、時空を自在に往来する愉悦を感じてください。
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草迷宮
泉 鏡花(作) , 山本 タカト(画)
亡き母が教えてくれた手鞠歌の歌詞を探して旅をしている主人公が、美しい手鞠を拾った場所は異界の入口。逗留した屋敷で出会った法師と過去の出来事を語り合ううちに、さまざまな怪異に襲われる主人公とともに読者も迷宮に踏み込みます。「平成耽美主義」様式を標榜する山本タカトの緻密な挿絵が、より雰囲気を高めてくれる一冊です。
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春昼・春昼後刻
泉 鏡花(作)
のどかな春の午後にじんわりと広がっていく怪奇が綴られた「春昼」。青年が聞いた妖しい女性の話とは・・・。はじめてだと少し読みづらさもある泉鏡花の文体ですが、慣れてくると独特のリズムがうねりのように押し寄せて脳裏に鮮やかなイメージを結びます。続編の「春昼後刻」と併せて読むとより楽しめるでしょう。
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