役者魂に圧倒！舞台への情熱を感じるコミック

代役専門で舞台に出演する傍ら、客の金品を盗む泥棒である七色いんこ。完璧な変装術を利用して観客を熱狂させるステージをつくりだす演技力に驚かされます。視力を失った少女に演技の才能があることを見抜き役者として育てるなど、有望な役者へは支援を惜しまない様子からも、彼の舞台への深い愛を感じます。

歌舞伎好きな女子高生・あやめと、歌舞伎役者の恭之助と一弥。三者の恋愛模様と、独特のルールが存在する歌舞伎界で夢を追う姿が描かれています。一弥は芸の精進のため高校を辞め、歌舞伎界の名家の娘との婚約まで決意するほど。歌舞伎役者としての成功を目指し、自らのすべてを歌舞伎に懸ける彼の気迫に圧倒されます。

転校生の天野真琴が女装した男性だと知ってしまった、三浦糸。役者になる夢を叶えるために学生生活を女として演じ切ることになった真琴と糸は、協力して真琴が男だとバレないように奮闘します。舞台上だけではなく日常生活においても「女」を演じ続ける彼から感じられる、役者としての才能と芝居への熱意に惹きつけられます。

順菜正太郎が惚れた相手を追って入った演劇部でくり広げられる学園生活を描くギャグコミック。部長の徳大寺ヒロミはオカマ。突飛な行動で部員を振り回すだけに見えますが、突然死ぬ演技をはじめたり、メス猿になりきりオス猿を手なづけるなど隙あらば芸を磨きます。種族を超えた役にも瞬時になりきる姿勢から「女優魂」が感じられます。

部員3人の演劇部が廃部を免れるため、顧問や部員を集め中部大会出場を目指すストーリー。人に見られることの緊張から演技どころではなかったトモが、パントマイムの練習を通じて緊張症を克服するなど、演劇を通じて自らの心を解放します。役者として成長しながら卒業前最後のステージに青春をかける姿に心を揺さぶられます。