ブックキュレーター作家・江戸歩き案内人 黒田涼
江戸の歴史を東京に探る
「江戸歩き案内人」黒田涼がオススメするのは当然ながら、江戸歴史散歩の強力なガイド本です。どの本も、膨大な人間が住む東京に、現代人が知らない意外な過去がぎっしり詰まっていることを実感させます。また、教科書で聞く歴史の現場が、足元にあることを思い出させます。それぞれの本をきっかけにさらに「江戸歩き」を深掘りさせてください。
- 18
- お気に入り
- 1384
- 閲覧数
-
江戸の街やそこでの生活の姿は、近年の発掘で実に詳細にわかってきました。江戸城やから大名、旗本屋敷、町人の長屋から寺社、上水など、江戸中の様々な遺跡を豊富な写真と図版でわかりやすく紹介し、江戸が実感できます。全3巻。10年前刊行とやや古いですが、網羅的な理解にはもってこいです。
-
江戸歩きのバイブル。寛政から天保にかけての江戸とその郊外の名所、数百か所を網羅した労作です。長谷川雪旦による豊富な挿絵で江戸の姿や生活が詳細にわかるのが魅力。遺跡の発掘状況や現代との比較で、文献だけではわからない歴史事実が明らかになります。掲載場所をたどるのも魅力。文庫で全6巻。
-
都職員として長年遺跡発掘などに立ち会った著者は、伝承にとらわれない実証的な江戸の街造りの過程を描いてきました。江戸時代初期の街造りの解明をすすめ、「江戸前島」「日比谷入江」などを世に知らしめた功績は偉大です。本書では関東全体も視野に入れた水運交通路整備などを叙述し、江戸の構造を明らかにしています。
-
拙著。江戸・東京はこの400年日本の中心です。そこで起きた事件は当然ながらそれぞれの時代の映し鏡となります。東京各地の事件現場をつないで歩くことで近世以降の日本史の理解が進むと同時に、身近な場所に歴史の重大現場があることに驚き興奮することでしょう。
ブックキュレーター
作家・江戸歩き案内人 黒田涼作家・江戸歩き案内人。東京に眠る江戸の痕跡・史跡を訪ね歩き、文章やガイドで案内している。歩くことにこだわり、23区内の土地の変遷、江戸城、大名屋敷、神社仏閣、旧軍用地などに詳しい。大手新聞社で記者を16年務めるなど編集関係の仕事に携わったのち、作家として独立。ガイドツアー講師は、年50日にも及ぶ。各種カルチャーセンター講師、NHKをはじめテレビ・ラジオ、新聞、雑誌などの媒体露出多数。「江戸城天守を再建する会」会員。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です