腹ペコ気分を幸福に変える！読むだけでお腹も喜ぶグルメ本

パンをテーマに41人の作家が描いた短編小説集です。サンドウィッチから戦後のパンまで、さまざまな年代のパンが作中に登場します。卵にたっぷりと浸したふわふわのフレンチトーストなどのパンの魅力を、有名作家たちが豊かな表現で描きます。香りや質感まで伝わってくるかのような文章が、腹ペコなお腹に染み渡ります。

著者が人生のなかで食べてきた23の食べ物を描いたエッセイ集。特徴は、誰しもが一度は食べたことがある日常的な料理がたくさん登場する点です。服にこぼさないように注意して食べたカレーパン、母と作ったサンドイッチなど、幼い頃などに一度は感じたことがある思いや経験と、身近なグルメがやさしく心を満たします。

新社会人の咲子は週に一度、自分をねぎらうためのご褒美ご飯を作ります。咲子の作るご飯が、給料日前には節約飯、給料日後にはゴージャスになるギャップも楽しめます。3日間タレに漬け込んだ卵かけごはん、豪快に伊勢海老を使ったエビカレーなどの料理をキラキラした目で食べる咲子を見ていると、幸せな気持ちになれます。

普段はクールな女子高生・小泉さんの正体は、ラーメン大好き女子です。濃厚でこってりとしたスープの豚骨ラーメン、出汁の効いたスープと太麺が相性抜群のつけ麺など、さまざまなラーメンが空腹のお腹を刺激します。もりもりラーメンを食べる小泉さんの姿を見ていると、自分もラーメンを食べたい気分になってきます。

有名作家の食にまつわる経験のコラムを一冊にまとめたものです。幼き頃の父との思い出から、外食での一コマまで、作家ごとのさまざまなテーマや文体を通して、食べ物が魅力的に描かれます。旅先で飲むキンキンなビール、アツアツの卵トースト、親の手作り弁当など、作家たち自慢のグルメを食べた気分に浸れます。