ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
胸くそ悪い少年犯罪本ベスト5といえばこれ!
殺人事件もののノンフィクション好きなオレは少年犯罪ものも読む。が、どの事件も腹が立って仕方ない。犯罪少年たちは少年法によって守られてて本名やら学校などの個人情報はメディアにも出ないし、遺族にも知らされない。全くもって不条理すぎる!そんな胸くそ悪い少年犯罪本5冊がこれ!
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「少年A」この子を生んで… 父と母悔恨の手記
「少年A」の父母(著)
日本中を震撼させた神戸児童連続殺傷事件。その犯人は14歳の少年だった!で、この本は少年Aの両親が息子について書いた本。まあ、読んでて胸くそ悪い。基本的に親ばかです。うちの子に限って感が満載で、言い訳だらけ。全編を通して少年Aは普通の子ばかり言う。だが、猫を殺しまくって死体の一部が息子の部屋にあったことも気づかない。子どもの異常さに気づかないってことは全く子どものこと見てないってことがわかる。被害者にこの本の印税をすべてあげるとかそういうことを本に書くなといいたい。
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彩花へ-「生きる力」をありがとう
山下 京子(著)
神戸児童連続殺傷事件で少年Aからハンマーで頭を殴られて殺された、山下彩花ちゃん(当時10歳)の母親が書いた本。娘がいるオレはもう号泣です。娘がいる親は全員マストで読んで欲しい本。これ読むと今ものうのうと生きてる少年Aがマジで許せん!自伝やらHP立ち上げたり、被害者のこと何も考えてないのだろう。たった10歳で殺された理不尽さ!しかしこのお母さんは苦しみを乗り越えようとする。オレには想像もできない考え方だよ。
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少年犯罪被害者遺族
藤井 誠二(編著)
自分の家族が10代の少年たちによって殺された。けど犯人が少年だからという理由だけで罪に問われない。被害者遺族たちの苦しみ!なんなのかこの少年法ってやつは!家族を殺されたのに許せと強要される理不尽さ。この本は実際に少年によって家族が殺された被害者の皆さんのインタビュー。胸くそ悪くて読んでて手が震えます。
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殺された側の論理 犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」
藤井 誠二(著)
かなり重い本です。目次からして「人を何人殺しても生きていける国」「犯人が生きているという堪え難い事実」「生きて償うというきれいごと」などとある。被害者の皆さんの苦しみが凄まじい。被害者の皆さんが置かれてるこの状況がわかったし、いままで犯罪被害者のことをどのメディアも取り上げて来なかった。そういう意味ではとても意義がある本だと思ったね。
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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