ブックキュレーター日本史講師 野島博之
とてつもない時代の未来のために
予備校講師として、10代後半を中心とする受験生を相手にして生きています。とてつもない時代に足を踏み入れたと実感しています。きっと、世の中にあふれている予測は当たらない。だからといって、「そんなはずじゃなかった」と嘆くのもみっともない。今、僕たちの未来を考えるための5冊。
- 22
- お気に入り
- 3891
- 閲覧数
-
奇跡がくれた宝物 いのちの授業
小沢 浩(編著)
僕は、昔から近眼で、しかも方向音痴です。もし縄文社会に生まれていたら、弓矢で獲物を一度も仕留めたことがないダメ男として、森の中をさまよった挙句、ひっそりと息絶えたに違いない。たまたま、文明の水準に助けられました。「いのちの授業」に耳を傾ける意味は、そこにあります。
-
多様性に寛容でない社会は、必ず衰亡します。だから主観的には、常に少数派でありたいと考えています。一方で,社会を単色に染めようという声も根強く、しかも実は彼らもまた少数派。果たして僕たちは、異質なものを包摂しながら、それでも前に進んでいく精神を発揮することができるでしょうか。
-
蒙古襲来
服部 英雄(著)
誰が「もうマンモスを倒すしかない」と言ったのか――。蒙古襲来の実像については、今後も活発な議論が展開されていくはずですが、「通説」という大きな壁に挑もうとする著者の姿勢は、とてもスリリングで美しい。できない理由ばかり考えてしまいがちな心を、きっと晴れやかなものにしてくれます。
-
既存のレールの多くは、行き止まりになりつつあります。今や冗長な説明はいらないですね。しかもしばしば、それは一晩で朽ち果てる。現代社会が求めているのは、それぞれに我が道を往く、若くて無邪気な一群だろうと思います。たとえ極北の地であっても、岡本太郎のエールを胸に颯爽とそこに向かいましょう。
ブックキュレーター
日本史講師 野島博之三重県四日市市出身。東京大学文学部卒業。駿台予備学校など有名予備校の日本史講師を歴任し、「受験界のカリスマ」と呼ばれる。現在は学研プライムゼミ特任講師。著書に『謎とき日本近現代史』(講談社現代新書)、『詳説日本史ガイドブック 上・下』(山川出版社)、『よくわかる日本史』(共著/学研プラス)などがある。2016年10月刊行の『学習まんが 日本の歴史』全20巻(集英社)では総合アドバイザーをつとめ、同シリーズは小学生から大学受験まで使える、150万部突破の人気シリーズとなった。ブログ「日本史野島博之のグラサン日記」(http://ameblo.jp/nojimagurasan/)。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です