幸せなねむりにつきたいあなたへ

ひとつひとつの窓辺に人々の生活が見えます。なんだか慎ましく見えて哀愁を感じたり、つい色々と想像してしまいます。そんな家々を眺めながら主人公のぼうやも家に向かいます。家のベッドに運んでもらえる安心感、抱っこされて揺られる心地よさ。誰にでもあるそんな感覚が蘇る絵本です。

ピアノ発表会が緊張して心配なももちゃん。まぶしい舞台の上と舞台袖は近いのに別世界に思えます。ずっと暗い舞台袖にいたかった私の思い出が元になった絵本です。一緒に緊張してくれる仲間が私も欲しかったです。めくるめく舞台の世界を、ベッドでこっそりお楽しみ下さい。

青い空、静かな海、無数の島々、楽しい夏休み、雨の後の森の匂い、歌いだしたくなるような日差し。こんな美しい場所へ行ってみたいという憧れと、思い出の中の高揚感が蘇る「すばらしいとき」が詰まった絵本です。

コールテンくんの天然具合と夜のデパートをうろつくワクワク感が楽しい絵本。コールテンくんが警備員に見つかった時の全く悪びれていないキョトンとした表情が大好きです。

文字のない絵本です。寒空の下の大きな街で、女の子が次々と街に彩りを見つけて、また女の子も街を色づかせていきます。描かれた街の隅々まで、そしてこの絵本の隅々まで、作者の愛情のこもったやさしい絵本です。