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起源はどこにある?ヒトが「言葉」を獲得する仕組みについて学べる本
外国語を勉強したとき、「そもそも日本語はどう覚えたのか?」と思った経験がある人もいるでしょう。だけど残念ながら、言葉を覚えた頃の記憶はありません。そして、多くの学者がその謎の解明に取り組んでいます。「言葉」はどう生まれ、どのように獲得されるのか?その問いにじっくりと向き合って、考えを深めることができる本を集めました。
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子どもがどのように言葉と概念と結びつけ、言語を獲得するのかが解説されています。また、その仕組みを応用した外国語を学習する際の効果的な方法も提案。言語獲得の謎を解明するための実験方法とその結果に関する詳しい説明があるため、「結果」だけでなくそれを導いた「過程」も知ることができる一冊です。
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ヒトはいかにしてことばを獲得したか
正高 信男(共著) , 辻 幸夫(共著)
サルや子どもを研究対象とする生物学者と、脳と心との関係から「言葉」を研究する認知科学者が、言葉の誕生や習得をテーマについて話した対談本です。「似ている」といわれることが多いサルとヒトの両者を比較しながら、言語の進化を検討するパートではその分野のエキスパートである著者の研究経験を深く知ることができます。
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言葉はなぜ生まれたのか
岡ノ谷 一夫(著) , 石森 愛彦(絵)
「言葉」を話すための4つの条件を挙げ、人間の進化における「言葉」誕生の謎に対する仮説を紹介しています。子どもでも読めるように平易な言葉でわかりやすく書かれており、カラフルな漫画風のイラストも理解を深める助けになるはずです。言語がヒトに誕生したという「不思議さ」を、かみ砕いて知ることができます。
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小説家の小川洋子と、小鳥の歌に関する研究から言語の起源を探る学者の岡ノ谷一夫。「言葉」を扱うという共通点をもった2人の対話をまとめた対談本です。誰もが共感しやすいような馴染み深い例が対談のなかで数多く登場するため、言語に関する研究の経緯や議論の広がりについて、興味をもって楽しみながら読むことができるでしょう。
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チョムスキー言語学講義 言語はいかにして進化したか
ノーム・チョムスキー(著) , ロバート・C.バーウィック(著) , 渡会 圭子(訳)
生物学・脳科学・哲学・心理学などの知見に基づき、ヒトのもつ言語機能の進化に関する検討経緯が解説された一冊です。言語が「いつ」「どこで」生まれたのか?など、言語誕生に関わる謎についての回答が示されています。学者たちが長い時間をかけて積み重ねてきた検討の経緯が詳しく紹介されており、その議論の深みに圧倒されます。
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