ブックキュレーターhonto編集員
誰もが知るあの本までが・・・!?発禁処分を受けたことのある名作小説
何らかの理由で発禁処分を受けた/受けていた小説というのは、意外に多いものです。そのなかには後世に残る名作、と評価されている本も少なくありません。一見して理由を推測できるものから、「なんでこの本が?」と首をひねってしまうものまであります。ここではその一部をピックアップして、発禁理由も併せて紹介していきます。
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核戦争後の1984年を舞台に、徹底的に管理された人々の相互監視社会がリアルに描かれた小説です。独裁政権の恐怖を身近に感じさせることもあり、トランプ政権発足時には再度注目を浴びました。共産主義との関連性において1950年にソ連で発禁処分。アメリカ、イギリスでも同様の処分になりかけました。
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ロリータ
ナボコフ(著) , 若島 正(訳)
中年の大学教授が12歳の少女ロリータに夢中になり、振り回されるさまを描いた小説です。少女性愛や近親相姦などのモチーフが、ポルノ的との判断でフランス、イギリス、ニュージーランド、南アフリカ、カナダなどで発禁処分になりました。現在ではアメリカ文学の傑作として広く認知されている、最も誤解された小説のひとつです。
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キャッチャー・イン・ザ・ライ ペーパーバック・エディション
J.D.サリンジャー(著) , 村上 春樹(訳)
全世界での累計発行部数が6000万部を超える青春小説です。高校を放校された主人公がニューヨークの街をさまよう話ですが、この本も一部の地域で禁書扱いをされています。その理由は、主人公の言動を教育委員会などが問題視したためです。しかし、自由を求める主人公の姿勢は多くの若者の支持を集め、現在では名作として幅広く読まれています。
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ハリー・ポッターと賢者の石 1−1
J.K.ローリング(作) , 松岡 佑子(訳)
世界中での少年少女の大定番の一冊となった本書は、少年ハリー・ポッターが闇の魔法使いと闘うファンタジー小説です。大人も楽しめる児童文学として社会現象を巻き起こし、世界でもっとも売れたシリーズにもなりました。しかしこの本も頻繁に取り扱い禁止処分を受けています。理由は、魔術や魔法を使うのが反キリスト教的、ということです。
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