ページをめくればそこは異文化。「旅」に浸れるフォトエッセイ

女優、声優、シンガーの坂本真綾が、自身の5週間におよぶ欧州1人旅の記録を綴ったエッセイです。1日目、2日目と日記形式で内容が整理されており、旅行中に著者が感じた異国の「音」や「匂い」が表情豊かに伝わってきます。文章中に登場するおいしそうな料理の写真も随所に散りばめられ、五感が刺激される一冊です。

女性詩人・銀色夏生によるオーストラリアの旅行記です。著者はこの旅に子どもを2人連れているのですが、写真に写る子どもたちがオーストラリアの風を感じ、食を楽しみ、自然を享受している表情が印象的です。少しノスタルジックな風合いの写真が、一瞬で読者の心を熱帯地域の自然へと連れ去ってくれます。

旅のお供の代表格「カメラ」がテーマとなっているフォトエッセイです。著者はツール・ド・フランスに魅せられたカメラマンの蜂谷秀人。思い出のカメラにまつわるエピソードに添えられた、フランスの美しい風景に目を奪われます。「カメラ」と「旅」の相性のよさを改めて認識させられるエッセイです。

ウィスキーの二大聖地であるスコットランドとアイルランドをめぐる旅。旅先で出会ったウィスキーとともに生きる人々の言葉には「重み」があり、心に残ります。著者の妻が撮影した写真からは、冷たい海風や蒸留所の熱気が漂ってくるような感覚を覚えるでしょう。グラスを片手に読めば、より一層旅行気分が味わえる一冊です。

タレント・眞鍋かをりが、プライベート1人旅の模様を記したエッセイです。著者の旅行の特徴は豪華でもなく貧乏でもない、「普通」で「等身大」な旅行であること。旅を通じた心の成長、そして異文化での新鮮な発見が自然体で語られています。写真のなかでほほえむ著者の姿が、旅の純粋な楽しさを思い出させてくれます。