ブックキュレーター作家のエージェント 栂井理恵
生存戦略は要らない!みんなが生き残るAI時代のために読んでおくべき本
人工知能が進化すると、人間の仕事はコンピューターに奪われてしまうという議論が活発になっています。進化という時計の針を巻き戻すことはできませんが、未来は人間の手で作っていくことができます。私たちは、自分が生き残るための仕事を探したり能力を磨いたりするだけでなく、「みんなが生き残るAI時代」を目指すことが大切なのです。
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コンピュータが仕事を奪う
新井 紀子(著)
AIと雇用の関係を考えるなら「まず、これを読め!」という一冊。どのような知的活動がコンピューターにとって代わられて、どのような仕事が人間から奪われるのかを、数学理論から明快に解き明かしています。刺激的なタイトルとは裏腹に、数学教育によって人間がコンピューターに働かせることができる未来が見えてきます。
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『コンピューターが仕事を奪う』では、人間が学ぶべきこととして論理的思考やその言語化が挙げられています。言葉が分かるロボットを作ろうとするイタチたちの物語をベースに、私たちがどのように言葉を使い、コミュニケーションや知的活動を行っているかを解説している本書には、それらを磨くヒントが詰まっています。
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本書は、人間のコミュニケーションの曖昧さや身体性から発想された不完全で<弱い>ロボットから、私たちの意思疎通の在り方に迫っています。問題解決の効率性だけを目指さないロボットの開発事例に、回り道をしながら進化してきた人間の歴史を重ね合わせると、人間とコンピューターの共存への道が拓けるような気がします。
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AI時代になると個人の働き方、組織との関係、各業界がどのように変わるかが分かりやすく解説されています。本書のポイントは、AIの専門家ではなく会社経営者である著者が、誰にでも手に入る情報をもとに考察しているところ。巷に溢れる言説や情報を精査して、業界を俯瞰しながら自分の仕事を捉えなおす方法が学べます。
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人間(航空管制官)とコンピューターとの共存を模索する、航空管制の現場。技術を社会やビジネスに生かすべく闘う科学者が、来たるべきAI時代の理想図を描きます。そんな未来を手にするために身につけておく科学的教養について、アメリカでも注目の「STEAM教育」を中心に解説。ビジネスパーソン必読の一冊です。
ブックキュレーター
作家のエージェント 栂井理恵出版社勤務、舞台芸術ライター、翻訳者などを経て、2005年にアップルシード・エージェンシー(http://www.appleseed.co.jp/)入社。新しい才能やアイデア、埋もれてしまいそうな作品を発掘し、作家のエージェント(代理人)として出版社への売り込みや交渉を行う日々を送っている。この仕事の醍醐味は、自分の興味関心、新しい発見や学びを、作家や本を通じて読者と共有できること。そうして関わった書籍は、文芸・ノンフィクションからビジネス・実用まで、約200冊に上る。これからも個性溢れる作家たちの創作活動の現場を支え、知的好奇心をかき立てられる面白い本を世に送り出していきたい。
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