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伝説を読み直す!さまざま作家がそれぞれの視点で描いた「アーサー王物語」
「アーサー王」とは誰もが一度は聞いたことのあるイギリスの伝説の王ですが、はたして彼が実在したのか、円卓や聖杯伝説は本当だったのか、今なお多くの謎に包まれています。それだけに私たち読者のみならず、多くの作家の想像力も刺激してきた題材となっています。さまざまな作家がそれぞれの視点で描いた「アーサー王物語」を、ご堪能ください。
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アーサー王の死
T・マロリー(著) , W・キャクストン(編) , 厨川 文夫(編訳) , 厨川 圭子(編訳)
現代に伝わるアーサー王物語の原典ともいえる作品です。アーサー王物語の数々は、元々イギリス各地に散らばる伝説の寄せ集めでした。それをアーサー王の誕生から死まで、一つの物語としてまとめ上げたのがトマス・マロリーです。アーサー王物語がこんなにも多くの要素を含んでいたのか!と驚くこと間違いなしの一冊です。
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永遠の王 アーサーの書 上
T・H・ホワイト(著) , 森下 弓子(訳)
マロリーの『アーサー王の死』は少し難しい・・・と思った方には本書がオススメです。『アーサー王の死』を下敷きに、現代の読者でもくすりと笑えるようなユーモアを交えて中世の世界をユニークに描写。茶目っ気のあるマーリンの性格は『ハリー・ポッター』などにも影響を与えたと言われています。
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アーサー王と円卓の騎士
ローズマリ・サトクリフ(著) , 山本 史郎(訳)
ローズマリー・サトクリフのアーサー王物語は何冊かありますが、本書では特に円卓の騎士たちに光が当てられています。サトクリフの生き生きとした文体で描かれるアーサーやランスロットに、私たち読者の想像力も思わず膨らみます。最も読みやすいものの一つで、また物語としてのまとまりがあるアーサー王物語です。
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図説アーサー王伝説物語 新装版
デイヴィッド・デイ(著) , 山本 史郎(訳)
中世が舞台の文学や歴史について多くの著作を残す、デイヴィッド・デイによるアーサー王物語です。当時の慣習や伝承への注釈がついており、また歴史的な名画から現代のイラストまで、アーサー王を知る手掛かりとなる絵も多く掲載されています。物語としてのアーサー王を知るための手引きとして、読み込みがいのある一冊です。
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アメリカ出身のヤンキーが、アーサー王の宮廷にタイムスリップしてしまうお話です。アーサー王好きな読者はショックを受けるくらい、主人公はアーサー王たちの騎士道や宮廷作法に文句をつけまくりながら一大冒険を繰り広げます。作者は巨匠マーク・トウェイン。一風変わったアーサー王物語をお求めの方にオススメです。
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